IPA、暗号化製品のテストを民間企業に移管

IPAは、暗号モジュール製品の試験機関として民間企業の電子商取引安全技術研究所を承認、試験業務を移管した。

» 2007年12月07日 19時32分 公開
[ITmedia]

 IPA(情報処理推進機構)は12月7日、暗号モジュール製品の試験機関として電子商取引安全技術研究所(ECSEC Lab)を承認したと発表した。IPAの暗号モジュール認証制度下で民間企業が試験機関に承認されるのは初めて。12月末以降の試験業務はECSEC Labが引き継ぐ。

 暗号モジュールは、総務省および経済産業省が推奨する暗号アルゴリズムが実装されたソフトウェア/ハードウェア製品。IPAでは、製品に暗号アルゴリズムが適切に実装されているか、暗号鍵やID/パスワードといった重要情報のセキュリティが確保されているかを「試験」および「認証」する制度「JCMVP(Japan Cryptographic Module Validation Program)」を4月より実施している。IPAは今回、ECSEC Labを暗号モジュール試験機関として承認し、JCMVPの2つの業務のうち試験業務を同社に移管することにした。

 これに伴い、IPAでの暗号モジュール試験の新規申込受付は12月28日をもって終了。なお、受付済み分の試験業務についてはその後も引き続きIPAで行う。

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