IPA、6月より暗号実装認証制度を試行開始

IPAは6月より、暗号モジュールに適切に暗号アルゴリズムが実装されているかどうかを確認する「暗号モジュール試験及び認証制度」(JCMVP)の試験運用を開始する。

» 2006年04月19日 15時28分 公開
[ITmedia]

 情報処理推進機構(IPA)は4月18日、さまざまな暗号モジュールに適切に暗号アルゴリズムが実装されているかどうかを試験し、認定を与える「暗号モジュール試験及び認証制度」(JCMVP)の試験運用を6月より開始することを明らかにした。

 IPAではこれまで、国際標準であるISO/IEC 15408に基づいてIT製品やシステムのセキュリティ評価/認証を行う「ITセキュリティ評価・認証制度」を実施してきた。しかし、ISO/IEC 15408では暗号アルゴリズムの強度評価は適用範囲外となっていたため、新たに、電子政府推奨暗号リストなどに示されている暗号アルゴリズムが適正に実装されているかどうかついて試験を行うJCMVPの準備を進めてきた。

 JCMVPでは、暗号モジュールセキュリティ要件を定めた国際標準規格「ISO/IEC 19790」と、米国/カナダで実施されている暗号モジュール試験/認証制度で用いられている「FIPS PUB 140-2」の翻訳版をベースに、実装を確認する。6月より試行運用を開始し、数件を対象に無償で試験を実施。2007年度より正式運用に入る予定だ。

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