ALOMにおけるSC用ユーザーの確認とパスワード変更UNIX処方箋

「事件は枯れたシステムが稼働する現場で起こってるんだ」と現場ですぐに役立つ知識を欲するあなたに贈る珠玉のTips集。今回は、ALOMにおけるSC用ユーザーの確認とパスワードを変更する方法を紹介しよう。

» 2007年12月25日 05時27分 公開
[ITmedia]

現在、Sun Fire V240上でALOM*というリモート管理用システムコントローラー(SC)を利用して、シリアルポート経由でマシンを管理しています。最近、以前設定したSC用のユーザー名やパスワードを忘れてしまったのですが、ログインする方法はないでしょうか?

ALOM:Sun Advanced Lights Out Managerの略。マシンの監視、ログの記録、警告およびシステムハードウェアの基本的な制御を行う機能。電源コンセントが接続されている状態であれば、システムが起動していなくても操作可能。



SCにログインできなくなった場合は、システム上でscadmコマンドを利用すると良いでしょう。これはSCの設定や管理を行うコマンドで、/usr/platform/`uname -i`/sbin以下に用意されています。

SC用ユーザーの確認

SC用ユーザーの確認は、scadmコマンドに「usershow」オプションを指定します。


# /usr/platform/`uname -i`/sbin/scadm usershow
 username       permissions    password
 --------       -----------    --------
 admin          cuar           Assigned

 ここでは、SC用ユーザーadminの存在が確認できます。ただし、adminのパスワードについては表示されないので、新しいパスワードを設定する必要があります。

パスワードの変更

 SC用ユーザーのパスワードを設定する場合は、scadmコマンドに「userpassword」オプションを指定します。

scadm userpassword <ユーザー名>


 ユーザー名がadminであれば、次のように実行すればよいでしょう。


# /usr/platform/`uname -i`/sbin/scadm userpassword admin
Password: ← 新しいパスワードを入力
Re-enter Password: ← 再度入力

 古いパスワードを入力する必要がないため、システムが起動している状態であれば、常時SC用ユーザーのパスワードが変更できます。ただし、「パスワードとして有効なのは、6〜8文字のアルファベットと数字を含んだもの」である点に注意してください。

 変更後、実際にSCに対してログインできるかどうかを確認しておきます。システム起動中にSCに対してログインする場合、「#.」を入力してください。


# #.

 すると、SC用ユーザー名とパスワードを求められるので、先ほど設定したものを入力します。


Sun(tm) Advanced Lights Out Manager 1.3 (tksvr04)

Please login: admin Please Enter password: ← パスワード

 これによって、

sc>


というようなプロンプトが表示されれば、問題なくログインできています。

 なお、SC用ユーザーの追加やログの表示などについては、オンラインマニュアルや「scadm help」コマンドを参照してください。

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