今度は避けたい――サーバルームに初詣で悲しき女子ヘルプデスク物語(3/4 ページ)

» 2007年12月26日 08時00分 公開
[鐙貴絵,ITmedia]

アップデートはしっかりと

 年末年始は新種のウイルスやスパイウェアのオンパレードである。これらの対策もしっかり行っておきたい。管理者が長期不在というだけで、対策が遅れがちになるからである。

 アンチウイルスソフトはもちろんのこと、各種アプリケーションや OS のアップデートも重要である。また、ウイルス対策ソフトの更新期限が年末年始に切れないかどうかも、念のためチェックしておこう。

 更新作業の内容としては、次のようなものがある。

  • 使用しているOSやアプリケーションに対して、修正プログラムを適用する
  • ウイルス対策ソフトの定義ファイル(シグネチャ)を更新する
  • ファイアウォールやIDS/IPSのシグネチャを更新する

 残念なことに、各種更新を行うことでソフトウェアが動作しなくなったり、動作が不安定になったりすることは皆無ではない。更新を行うことで、ほかに被害が出ないかどうか、事前に確認することも忘れずに。一般には、テスト用のマシンで2週間程度のテストが必要だというのだが…。いけない、それでは年末に間に合わない。

ハードディスクのダイエット

 この1年で、サーバにもクライアントにも、作業用の一時ファイルや ブラウザのキャッシュ、クッキーなど、不要なファイルが山のように増えているはずだ。オフィスの大掃除とともに、これらのファイルも一掃しておこう。

 また、不要なメールの整理も忘れがち。さすがにこれはシステム管理者だけではどうすることもできないから、社員の方々への協力を願い出よう。

 なおメールソフトによっては、削除したメールがメールボックスの中でデッドスペースとして残ってしまうものがある。中身は削除されたものの、ディスクの容量を占有しているという状態であり、Outlook Express や Outlookなどがこれに当たる。意外と侮りがたい容量になることがあるので、必要に応じて最適化することをお勧めする。

 Outlook Expressの場合は、<ファイル>−<フォルダ>−<すべてのフォルダの最適化>メニューを選択して最適化しよう。(WindowsXP SP2環境では、Outlook Expressの終了100回ごとに自動で最適化される)

 またOutlookの場合は、<ファイル>−<データ ファイルの管理>メニューを選択し、個人用フォルダの<設定>をクリックする。そして<全般>タブの<今すぐ圧縮>をクリックすればOK。もっともOutlookは、CPUがアイドル状態のときに自動的に個人用フォルダの圧縮作業を行うので、立ち上げっぱなしの人にとっては、この作業は不要かもしれない。

 ただし、Outlook Expressの最適化は注意が必要だ。受信メールが多い場合は少々(あるいはかなり)時間がかかる。また、最適化中はCPUがこの処理に取られ、事実上ほかの作業はできないと覚悟しよう。また「受信トレイ」に大量のメールが保存されている場合、この最適化でメールが消えるという悲劇が、多数報告されている。2006年12月にマイクロソフトから修正パッチが配布されたが、消えては困るようなメールは、フォルダを作成してその中に入れておこう。

 ハードディスクのダイエットに便利なツールは、これ以外に下記のようなものがある。

ベンダー 主な“ダイエット”ツール
エプソン販売株式会社 Disk X Tools
フリーウェア そうじ小僧
フリーウェア すっきり!デフラグ

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