今度は避けたい――サーバルームに初詣で悲しき女子ヘルプデスク物語(4/4 ページ)

» 2007年12月26日 08時00分 公開
[鐙貴絵,ITmedia]
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 節電のためにも、またセキュリティ対策のためにも、年末年始は利用しない機器の電源を切っておこう。不要なサービスも停止しておいた方がいい。特に忘れがちなのが、休み中に利用しない無線LANアクセスポイントの停止である。不正に使われる前に停止しておくべきだ。

 とはいえ、先にも述べたように、1年以上無停止でいた機器を停止させると、立ち上がってこないという悲劇が起きる場合がある。機器を停止させるかどうかの判断には十分に注意していただきたい。

 また、休暇中の監視体制について、不備がないか事前に確認しよう。緊急事態が発生した場合の連絡体制についても確立しておきたい。

 なお、仕事始めに注意したいこともある。社員が、自宅に持ち帰ったPCを社内LANの内側から社内ネットワークに接続し、ウイルスに感染するというケースだ。持ち込んだPCを社内LANに接続する前に、該当PCに対して最新のウイルス定義にバージョンアップしたウイルスソフトでチェックさせることを忘れずに。

社用PCの持ち帰りは禁じておきたい

 ここで興味深い記事を紹介する。日本レコード協会(RIAJ)、コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)、日本国際映画著作権協会(JIMCA)の発表によると、2007年9月に実施した「ファイル交換ソフト利用実態調査」では、ファイル交換ソフトの「現在利用者」がネット利用者の9.6%との結果となり(2006年6月の調査では3.5%)、ファイル交換ソフト利用者の急増が明らかになったという。

 ファイル交換ソフトが間接的な原因となって情報漏えいが発生した、という事件は後を絶たない。多くの企業では、ファイル交換ソフトは社内に持ち込み禁止、場合によっては自宅でも使用禁止、というルールが適用されている。しかし、ファイル交換ソフトのユーザーは減るどころか、明らかに増えているのである。それでなくとも気が緩む年末年始を前にして、社員への周知徹底を図るのは、今を置いてほかにない。

 年末年始の数多くのイベントや、あるいは、寝正月を楽しむためにも準備は万端に整えたいもの。手抜かりの無いようにしっかりと準備を整えて、長期休暇を楽しもう。

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