2006年に戦略アライアンスを組んだNECとEMCが、中堅・中小企業向けエントリーレベルのストレージ製品を発売した。低価格で簡単に導入できる操作性を特徴に持つ。
NECは1月9日、米EMCと共同開発したエントリーレベルのストレージ「iStorage Eシリーズ」を発売したと発表した。2社が共同開発し、NECが生産する。
iStorage Eシリーズは、中堅・中小企業向けの製品。簡単な操作で既存のシステムと統合できる。最大64台のサーバに接続可能で、Windows、Linux、各種UNIX、VMware ESX ServerなどのOSが混在した環境に対応する。接続方式は、iSCSI(Internet Small Computer System Interface)とファイバーチャネルから選択できる。4HDDから60HDDまで拡張できる。価格は最小構成で89万8000円(税抜き)となる。
EMCは同製品を「EMC CLARiX AX4」として発売する。「インストールから既存システムとの統合、運用管理も簡単にできるストレージ製品」(米EMCのハワード・エライアス主席副社長)という。価格は80万円台前半になる見込み。
2社の製品は、2006年4月に合意した戦略的アライアンスに基づいて開発されたストレージ製品。NECは共同開発と生産台数の増加でコストダウンを図り、ストレージ事業をグローバルで展開する。EMCは中堅・中小企業向けストレージを新たに投入することで、海外市場のシェア拡大を目指す。
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