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» 2007年06月12日 18時14分 公開

NECとEMC、運用管理製品の事業強化を発表

NECとEMCは2006年4月の協業の成果を発表した。両社の運用管理製品のモジュールや技術を相互に供給することで、運用管理全般を横断的に扱う製品を開発する。

[藤村能光,ITmedia]

 NECとEMCは6月12日、2006年4月に両社間で締結した戦略アライアンスの成果として、運用管理製品を共同開発した成果を発表した。

画像 写真左からNEC システムソフトウェア事業本部副事業本部長の池田治巳氏、執行役員常務の丸山好一氏、EMC 主席副社長のハワード・エライアス氏、上席副社長のクリス・ゲヘイガン氏

 製品連携を図るのはNECの統合運用管理製品「WebSAM」とEMCのリソース管理製品「Smarts」。Smartsが持つ分析エンジン(CCT)をWebSAMに取り入れ、ネットワークやサーバ、OS、アプリケーションなどの自律運用を強化させる一方で、SmartsにWebSAMのノウハウを取り入れてシステムの適用範囲の拡大を行う。また基盤となるフレームワークは両社で開発を行う。NECはWebSAMの分析機能の強化とグローバルビジネスの展開を目指し、EMCはWebSAMが持つシステム管理ミドルの強化と、NECとの協業関係におけるSmartsビジネスの拡大を目指す。

画像 運営管理領域における協業の枠組み

 運用管理を取り巻く環境が複雑化かつ高度化したことで、ITシステムの一部で問題が起こった時、どこに問題があるかすぐに分からず影響が拡大するケースは多い。運用者がトラブルの原因を断定できず、復旧作業に多大な時間を要することが往々にして問題となっている。

 両社の連携により、ITシステムの障害を早く的確に分析できるようになったのが一番の特徴だ。Smartsの根本原因分析技術(モデル・ベース管理)は、システムに障害が起こった時に、システムがどう挙動するか、また障害をどのように定義し分析するかのルールを自動的に作成できる技術。WebSAMの自律運用技術にモデル・ベース管理機能を追加することで、従来の運用管理製品で行われていた、運用者側の障害に対するルール決めや、システムを構成するインフラの変化によるルールの書き換えなどの問題が解消される。

画像 WebSAM、Smartsを用いた課題解決の仕組み

 またこれまでの運用管理はインフラ、ネットワーク、サーバ、ストレージなどに対してそれぞれの別々のツールで行われてきた。しかし同製品は、各領域の問題を横断的に判断し、1つの製品で運用管理のさまざまな問題に対応できるなどの強みを持つ。

 NECは売り上げ目標について、保守サービスも含めて今後3年間で300システムの適用を目指す。中から大規模の企業を対象とし、価格は規模などによるが、1システム当たり約1000万円からとなる。また、EMCでは製品価格や売り上げ目標は非公開としたが、2008年より製品をグローバル展開していくという。

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