小飼弾――35歳からのプログラミングこそ無上の至悦：New Generation Chronicle（8/9 ページ）

[西尾泰三，ITmedia]

プログラマー35歳定年説を真と感じてしまう人は……

Q82　よいプログラマーの条件を3つ挙げてください。

必要なプログラムを必要なときに書き、必要に応じて直せるなら十分。

Q83　悪い／使えないプログラマーの条件を3つ挙げてください。

読まない、書かない、直さない。

Q84　プログラマーの35歳定年説をどう思いますか？

35歳からが楽しいんだけどなあ。僕自身をかんがみても、本当にプログラムを楽しめるようになったのは最近で、それ以前は今思えば気負いなどもあった。35歳定年説を真と感じてしまう人はそもそもプログラマーになるべきではなかったのかもね。

Q85　ぶっちゃけた話、今の給料は仕事の内容に見合っていると思いますか？

僕は自分の作業に見合った請求書を出すので。ただ、給与所得はおまけだからなあ。

Q86　ぶっちゃけた話、今Googleから誘われたら転職しますか？

ねーよ。Googleの安月給で働けるか。大量のデータと戯れることができるだろうから、そこはうらやましいけど。開発者にとっては天国だろうけど、地獄の方がハックネタが多い。僕は天国よりも地獄が好き。まぁ、誰も彼もがGoogleで満足しないところが世の中のおもしろいところなのです。

Q87　頭の中のぼんやりとしたイメージはどうすればコードに落とし込めるのでしょうか？

書く。たいていの場合は文章を書くよりも楽。文章は相手がどう思うかに幅があるけど、プログラムの場合、どういった反応があるかはコードを走らせてみれば一発で分かる。そういう意味では頭を使わず脊髄反射で書ける。

Q88　プログラマーとしての自分を100点満点で評価してください。

理想は地平線のように近づけば遠ざかるもの。毎回60点取るのがやっと、という取り組みを続けていきたい。言い換えれば、いつまでも難しい問題をおもしろいと感じられるようにありたいということ。

Q89　あなたにとってプログラムとは何ですか？

ものづくりでなく、こと（フレームワーク）づくり。

Q90　プログラマーをやっててよかったなと思うのはどんなときですか？

書いたものが動いたとき。これがあるからやめられないんだよなぁ。

Q91　プログラマー以外であればどんな職に就きたいですか？

どんな仕事でもプログラマーの側面がある。ゆえにどんなことでもやってきたし、これからもそうするでしょう。