リストラを予兆する10のサイン(3/4 ページ)

» 2008年04月12日 08時00分 公開
[Deb Perelman,eWEEK]
eWEEK
  • 6. 自分の職種が社員募集対象になっている

 自分と同列の役職のソフトウェアアーキテクトを、会社が公募しているとする。これが何を意味するのか分かるだろうか。現在やっている仕事内容に酷似した業務が採用リストに入っているとしたら、それはつまり、自分がいついなくなっても大丈夫なように会社が準備をしているということだ。ひそかに後任を探された屈辱を知っている人々に尋ねてみれば、これが被害妄想でないと分かるだろう。

 「企業は日常的にこうしたことをしている。だれかが辞めたときに備えて引き継ぎ策を用意し、複数の職種をこなせるよう社員を教育しておくのである。非常に気まずいだろうし、自意識過剰ととられるかもしれないが、そういった募集広告を見かけたら、上司の部屋に押しかけて“採用がかかっているこの仕事、わたしのですよね?”と、一言聞いておくべきだろう」(ランザロット氏)

  • 7. 昇進したのに仕事が減った

 しばしば「祭り上げ」と呼ばれるこの種の昇進は、ある程度の期間在職していて、人望はあまりなく、退職に追い込むにも会社が慎重にならねばならない社員に適用されるケースが多い。直接解雇する代わりに、肩書きだけは立派だが、社の本業とはかけ離れた仕事に従事する中身のない役職を与えるのだ。

 「ベテランに嫌な仕事を押しつけているわけではない。彼らをクビにして社員の意欲を低下させないための策だ。純粋にそうした地位にいる社員を切りたいのだろう」(パパラード氏)

 「若い企業ではあまり起こらないことだが、個人の限界まで昇進した社員を多く抱える老舗企業にはありがちな話だ。そうした企業は、古株の社員が退職するか別の仕事に就くまで、特別な役職をあてがって飼い殺しにしている」(パパラード氏)

8. 職場で好かれていない

 上司との折り合いが悪いなど、大したことではないと思っていないだろうか。もしそうなら、考え直したほうがよい。パワーゲームで間違った側についてしまえば、最後に笑うことはできなくなる。管理職には、気にくわない部下をやっかい払いする力があるのだ。「ダウンサイジング」の手始めとして自分の仕事がリストラ対象になった場合、職場に親しい友がおらず、ほかの同僚が援護してくれなければ、あっという間に職を追われてしまうだろう。

 「労働者個人について言えば、仕事を続ける、もしくは続けない理由はさまざまだと思う。だが、同僚から愛されていないという理由でだれかを解雇するとき、会社が経営難に陥り、レイオフが必要になっているようなら、その理由は公にすべきではない。そうした状況にはもっと早くにメスを入れ、改善を図っておかねばならない」(ランザロット氏)

Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.

注目のテーマ