リストラを予兆する10のサイン(2/4 ページ)

» 2008年04月12日 08時00分 公開
[Deb Perelman,eWEEK]
eWEEK
  • 2. 個室から大部屋の個人スペースに移動させられた、もしくは個人スペースが倉庫のような場所に移された

 同輩はみんな個室を持っているのに、自分だけ大部屋の一角に座らされてはいないだろうか。座席移動の際に、自分の個室ないしは個人スペースが工事中の場所の隣になったり、建物内のいちばん暗い場所に置かれたりしていないか。自分個人とは関係のない移動だと言い張ることもできるが、あとになってはたと思い当たるのがこうした出来事なのである。

 フィラデルフィアに拠点を置く人材供給およびアウトソーシング企業Yoh Servicesで、戦略およびマーケティング副社長の任に就くジム・ランザロット氏は、「個室から大部屋の個人スペースや地下に追いやられたとしたら、それは当人に対する無言の圧力であるばかりか、落ち目の人間にはこういう扱いをするのだという、組織のほかの人々へのアピールでもある」と語った。

  • 3. 突然にすべてが文書で通達されるようになった

 一般的に人事部は、社員を解雇するにあたって、リストラ前に上司が所定の手続きをすべて踏んだことを示す膨大な記録文書を必要とする。前は上司と電話で話し合いをしたり、上司のオフィスでおしゃべりをしたりしていたのに、突如として正式な電子メールが送られてくるようになり、ときには自分たちがした会話を追確認することを求められたら、それは懸念に値する事態だと言える。

 「解雇された経験のある人はだれでも、上司とのコミュニケーションが次第に少なくなったことに思い当たるだろう。もっとも、何もかもが文書ベースになったからといって、それが必ずリストラの徴候だというわけでもない。業務の形式化など、企業がそうした方向性を採る理由は実にさまざまだ。石橋を叩いて渡るのもよいが、悪いサインではない可能性も頭に入れておこう」(ランザロット氏)

  • 4. チームの会議が自分抜きで開かれている

 どうも蚊帳の外に置かれている気がしてならない? この数カ月は1度も休んでいないのに、自分が「会社にいなかった」ときに開かれた会議の話を振られたことがある? ここまで来ると、上層部に気に入られていないどころか、チームとの関係が完全に行き詰まったことの証拠になる。

 「これほどまでに事態が悪化してしまったら、おそらくはもうキャリアを救う手だてはない。関係を再度立て直すのは不可能だと思われる」(パパラード氏)

  • 5. 失敗するリスクの大きい仕事を任される

 現実的に考えて成功する公算が低く、だれも引き受けたがらない孤立無援のプロジェクトを与えられたときが、履歴書を書き直す潮時かもしれない。会社にとって、手早くかつ手軽に社員のクビを切る方法の1つが、関心を集めている大型プロジェクトで当の社員に失敗を犯させることなのだ。

 「必然的にしくじるであろうプロジェクトを押しつけるのは、リストラの常套手段である。同様に、それ以上出世の見込みのないポジションに昇進させるのも1つの手だ。いずれも、“出て行け”と遠回しに言っているのである」(パパラード氏)

 一方で、簡単に目標が達成できそうな「おいしい」プロジェクトは、ほかの社員に回すというわけだ。

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