コラム
» 2008年05月31日 09時00分 公開

IT Oasis:映画「七人の侍」に学ぶプロジェクトマネジメント (2/3)

[齋藤順一,ITmedia]

プロジェクト遂行――一貫したブレない進行管理

 七人の侍はプロジェクト遂行のための外部の専門家であり、村人は日常業務を遂行する業務担当者ということになる。

 リーダーである勘兵衛は優れたリーダーシップを持つ優秀な戦略家であり、有能なプロジェクトマネジャーである。リーダーシップに関しては、何人かの侍が勘兵衛のリーダーシップに感服して参加したと述べている。文字通り寝食を共にした侍達が議論を交わす場面が何回も出てくるが、勘兵衛は自然な流れで会議を進めながらも、適切に各人の意見を集約し、良い意思決定をしている。

 勘兵衛のプロジェクトマネジメントを見てみると、

  • プロジェクトチーム結成:必要人数七人の見積もり、メンバーのスカウト、評価
  • プロジェクト企画立案:地勢分析、村の要塞化、守備体型の整備、戦い方の決定
  • 意思決定:砦への先制攻撃、最終決戦の決断
  • プロジェクト領域の決定:橋向こうの離れ家の放棄
  • プロジェクト遂行管理:各持ち場担当者への指揮・指導、倒した野武士の記録
  • 組織の学習と成長促進:離反者への強権的指導、村人への戦闘訓練

など全体を通してプロジェクト遂行管理にブレがなく一貫しており、的確にチームや依頼主を掌握、統率している。

 ほかの侍たちも役割分担がなされている。特に重要な枠割を果たすのは、専門的能力に長けた久蔵(宮口精二)と依頼主と外部専門家の橋渡しをする調整担当の菊千代(三船敏郎)である。

 プロジェクトにおいてはプロジェクトマネジャー、対象プロジェクトの専門家、業務の専門家が必要とされる。ここでは業務の専門家は百姓の利吉(土屋嘉男)である。

 ほかにも片山五郎兵衛(稲葉義男) は勘兵衛の補佐参謀役、七郎次(加東大介)は上司の勘兵衛に絶対的な信頼を置く優秀な部下、林田平八(千秋実) は人間関係を良好に保つ組織のムードメーカー、岡本勝四郎(木村功) は研修中の新人といった位置づけで描かれている。

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