NFC搭載携帯電話でクレジット決済、ソフトバンクモバイルらが実証へ店頭で実験

対応機器同士を近づけるだけで双方向通信ができる「NFC」技術を利用したクレジット決済の実証実験を開始した。

» 2008年06月16日 13時58分 公開
[ITmedia]

 ソフトバンクモバイルやマスターカード・ワールドワイドら7社は6月16日、NFC(Near Field Communication)技術を採用した携帯電話によるクレジット決済の店頭店舗での実験を開始した。4カ月間にわたり実施する。

 NFC技術は、13.56MHzの周波数を使用した近距離無線通信の規格。国際標準化機構で2003年12月に国際規格化され、NFC対応機器の間で最大424kbpsで双方向通信が可能。国内で広く採用されている「FeliCa」や海外で免許証などに利用されているISO14443 TypeA/Bとの互換性を確保している。

 実験は千葉県内にある大型複合商業施設で行われ、MasterCardの決済アプリケーション「MasterCard PayPass」を組み込んだオランダのGemalto製「NFC-USIM」チップを携帯電話に搭載する。買い物を決済する際に、店舗のPOSレジに接続されているPayPassリーダ/ライタにこの携帯電話をかざすだけで、手軽に決済ができるようになる。

 実験に参加するのは、ソフトバンクモバイル、マスターカード・ワールドワイド、ジェムアルト、オリエントコーポレーション、サムスン電子、日立製作所、日本HP。各社では支払いの安全性確認や運用上での課題検証、サービスプロバイダーの効率性向上のための検証に取り組む。

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