「測定結果は既に、EPAリポートのベストケースシナリオに沿った傾向を示している。技術はEPAのシナリオに対応した方向に向かっている」(同サマリー)
「それだけでなく、実証済みの技術の普及を拡大し、ITの最適化を進めることにより、データセンターはEPAのシナリオを上回る成果を上げることが可能だ」
Data Center Energy Summitでは、11件の技術イニシアティブおよび17件のケーススタディが紹介された。これらの取り組みの成果は、エネルギー削減、ならびに温室効果ガス排出とコストの削減という観点から算出された。
SVLGによると、今年のイベントは、新技術の採用によって得られる数値化可能な成果を示すための一連の活動で最初となるものだという。
カンファレンスには約350人の企業幹部、エンジニア、ITマネジャー、アナリスト、ベンチャーキャピタル関係者が参加した。イベントのモデレーターでSVLGのデータセンターイニシアティブの議長を務めるレイ・ファイファー氏は、「有益な報告がもたらされ、幾つかの論点を立証する実際のケーススタディも発表されるなど、今回のイベントの狙いは達成された」と語った。
「われわれは皆、今回の成果に満足していると思う。われわれはこれまで、取り組みの内容、目的、結果を明らかにしてこなかった。今回のイベントの成果として期待されるのは、われわれの取り組みが勢いづき、これまでグリーンITの傍観者にすぎなかった企業の中にもグリーンITを実行に移すところが増えることだ」とファイファー氏は話す。
「このプロジェクトに取り組み始めた1年半前の時点でも、わたしが企業のドアをノックすると、“イエス”よりも“ノー”という答えが返ってくる方が多かった。しかしわたしはあきらめず、何度もアプローチした。そしてついにYahoo!が同意し、その次にSunが同意した。それから、われわれの影響力が高まった」とファイファー氏は振り返る。
「イベント後の活動として、以前われわれを拒否した企業に再び接触し、彼らに参加を促すつもりだ」(同氏)
DC電源装置メーカーValidusの幹部、ロン・クロース氏によると、このイベントは非常に有意義だったという。「理屈を並べ立てるのではなく、現実の状況に即した内容」だったからだ。
報告書の全文は、7月11日にAccentureのWebサイトで公開される予定。 |
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