国内ブログの総記事数は約13億5000万件にアクティブユーザーは2割

国内のブログの総数は約1690万で、1カ月に1回以上更新があるブログは総数の2割弱となった。総務省情報通信政策研究所調べ。

» 2008年07月03日 14時35分 公開
[ITmedia]

 総務省情報通信政策研究所は7月2日、国内のブログの件数を把握し、開設者の利用傾向などを分析する目的で調査した「ブログの実態に関する調査研究の結果」を発表した。

 2008年1月現在、インターネット上で公開されている国内のブログの総数は約1690万で、総記事数は約13億5000万件。データ総量は42テラバイトとなった。このうち1カ月に1回以上の更新があるブログは約300万で、ブログ総数に2割弱にあたる。

 新たに開設されるブログの数は、主要なブログサービスが始まった2003年から急速に増え、近年は毎月40万〜50万で推移している。記事数は毎月4000万〜5000万程度増えているという。

  ブログ総数(万ブログ) 記事総数(100万件) データ総量(テラバイト) テキストデータ総量(テラバイト)
インターネット上に公開されているブログ 1690 1347 42 12
アクティブブログ 308 568 20 5
過去に開設されたブログ(削除済みを含む) 2243 1787 54 16
ブログ総数、記事総数、データ総量の推計(2008年1月現在)(出典:ブログの実態に関する調査研究の結果)

スパムブログは全ブログの12%

 検索エンジンからのアクセスを増やすために、さまざまなキーワードを掲載した広告誘導のブログや、ほかのブログに掲載している内容をコピーして作成する「スパムブログ」が増加している。

 月に1回以上更新があるブログの12%がスパムブログに該当することが調査で分かった。スパムブログの内容は「販売誘導」が38.3%、「アフィリエイト収入」が17.1%、「アダルト・出会い系サイトへの誘導」が7.0%となった。

image スパムブログの内容(出典:ブログの実態に関する調査研究の結果)

ブログ開設の目的は「自己表現」が最多

 ブログ開設の動機を聞いたところ、「自己表現」が30.9%、「コミュニティーの形成」が25.7%、「アーカイブとしての利用」が25.0%となった。「収益目的」(10.1%)や「社会貢献」(8.4%)といった回答も見られた。

 自己表現を重視するのは、ブログを日記として利用する10代、20代が高く、ストレス解消などの効用を重視している。社会貢献と回答した年代は40代が多く、金融や医療、地域などのテーマについて自分の知識を発信したいという動機が強かったという。

image ブログ開設動機別の年代別傾向(写真左)とブログ開設動機別のテーマ別傾向(写真右)。(出典:ブログの実態に関する調査研究の結果)

 15歳以上のブログ開設経験者を対象に、2月15日〜18日にインターネットで調査を実施。2351件の回答を得た。

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