総務省情報通信政策研究所は7月2日、国内のブログの件数を把握し、開設者の利用傾向などを分析する目的で調査した「ブログの実態に関する調査研究の結果」を発表した。
2008年1月現在、インターネット上で公開されている国内のブログの総数は約1690万で、総記事数は約13億5000万件。データ総量は42テラバイトとなった。このうち1カ月に1回以上の更新があるブログは約300万で、ブログ総数に2割弱にあたる。
新たに開設されるブログの数は、主要なブログサービスが始まった2003年から急速に増え、近年は毎月40万〜50万で推移している。記事数は毎月4000万〜5000万程度増えているという。
ブログ総数(万ブログ) | 記事総数(100万件) | データ総量(テラバイト) | テキストデータ総量(テラバイト) | |
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インターネット上に公開されているブログ | 1690 | 1347 | 42 | 12 |
アクティブブログ | 308 | 568 | 20 | 5 |
過去に開設されたブログ(削除済みを含む) | 2243 | 1787 | 54 | 16 |
検索エンジンからのアクセスを増やすために、さまざまなキーワードを掲載した広告誘導のブログや、ほかのブログに掲載している内容をコピーして作成する「スパムブログ」が増加している。
月に1回以上更新があるブログの12%がスパムブログに該当することが調査で分かった。スパムブログの内容は「販売誘導」が38.3%、「アフィリエイト収入」が17.1%、「アダルト・出会い系サイトへの誘導」が7.0%となった。
ブログ開設の動機を聞いたところ、「自己表現」が30.9%、「コミュニティーの形成」が25.7%、「アーカイブとしての利用」が25.0%となった。「収益目的」(10.1%)や「社会貢献」(8.4%)といった回答も見られた。
自己表現を重視するのは、ブログを日記として利用する10代、20代が高く、ストレス解消などの効用を重視している。社会貢献と回答した年代は40代が多く、金融や医療、地域などのテーマについて自分の知識を発信したいという動機が強かったという。
15歳以上のブログ開設経験者を対象に、2月15日〜18日にインターネットで調査を実施。2351件の回答を得た。
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