通信カードなどを接続しているPCのデータを遠隔操作で削除したり、第三者に閲覧されないようしたりできる。
KDDIは7月17日、情報漏えい対策の新サービス「PCリモートデータ削除サービス」を7月31日に始めると発表した。遠隔操作でPC内のデータの削除や閲覧をできなくする(不可視化)といった対策が可能になる。
同サービスは、auのデータ通信カード端末や通信モジュール内蔵PCを利用している法人契約者が対象。持ち出しPCなどにクライアントソフトをインストールすることで、管理者が遠隔にいても盗難や紛失時の情報を漏えい対策を講じられる。
リモートデータ削除は、事前に指定したフォルダ内のデータが対象に、管理者がWeb管理画面から指示をだすと機能する。削除するタイミングは、PCがダイヤルアップでau携帯電話網に接続した段階で実行される。ダイヤルアップ操作は起動時などに強制的に行われる仕組みだという。
不可視化機能は、指定した時間内にPCからダイヤルアップ接続がない場合に、指定したデータを見えなくさせる。これにより、第三者がダイヤルアップを機能させなくても、機密情報を見られるリスクを軽減できるという。
対象端末は、データ通信カードが「W04K」「W05K」、通信モジュール内蔵PCがレノボ・ジャパンの「ThinkPad X61」「同X61S」とダイアローグ・ジャパン製の「FlyBook VM」「同 V5」、東芝製の「dynabook SS RX」。1契約につき5台のPCまで利用できる。2009年3月31日までは試験サービスとして無料となっている。
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