ネットワーク型のストレージシステムを採用するユーザー企業が増えていることが売り上げ増の一因という。
IDC Japanは8月4日、2007年における国内ストレージサービス市場の売り上げ実績と今後の予測を発表した。2007年のストレージサービスの売り上げは前年比7.1%増の2007億1500万円となった。2007年から2012年までは年間6.3%の割合で売り上げが伸びると予測している。
2007年はストレージ製品の販売に伴うサービスや販売後の保守サービスの成長が売り上げ増の要因となった。同社は、企業が扱うデータの量と種類の増加に加え、コンプライアンスやCSR(企業の社会的責任)といった観点からデータ保護への要求が高まる中、従来のストレージシステムからネットワーク型のストレージシステムに転換し、サービスの質を上げようとするユーザー企業が増えていると予測する。
同社でリサーチマネジャーを務める鈴木康介氏は「国内市場ではストレージのプロフェッショナルサービスおよび保守サービスの収益性を確保できていたのは一部のベンダーだけだったが、多くのベンダーやシステムインテグレーターがサービスビジネスのマージンを改善しつつある」と発表文でコメントしている。
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