国士舘大学の学生ボランティアは試合の前日に現地入りし、Viscoを使ったスコアリングの方法を学ぶ。入力方法や入力画面は、特別な技術を必要としないため30分から1時間あればマスターすることが可能だという。国士舘大学の体育学部研究助手・サッカー部コーチの松崎泰樹氏は「手書きのスコアだと、数字と記号だけで表記されるため専門知識がないと読むことができません。Viscoは図を見ながら具体的なスコアの動きが見えるため、誰にでも理解しやすいところが学生にも評判です」(松崎氏)という。
全日本少年サッカー大会の運営を担当している日本サッカー協会事業部の水野正幸氏は「Viscoを用いて蓄積された、個人の得点やフェアプレーの記録は、選手を表彰をする際に参照するデータとして重要なものとなっています。時系列とチーム名でスコアを追うことができるので多方面で役に立っています」と大会の運営におけるViscoの重要性を話す。本大会では、フェアプレー賞やグッドマナー賞といったグリーンカードの枚数も評価にかかわる賞が用意されている。
マイクロソフト パブリックセクター ソリューションセールス本部 ソリューションスペシャリスト 大瀬雅之氏は「スポーツという分野にはまだPCを使っていない領域があります。それに気づきPCを持ち込むことに意義があると考えています。電子データを残し、公開することで子供たちを平等に評価することができるようになったという声も届いています。ITが現場に平等なチャンスを与えることを実現したのです」と、Viscoの導入の意義を話し、「現在、基準が曖昧となっているサッカーのスコアリングのルールが平準化されていく糸口になっていくだろう」とスポーツの分野で果たすViscoのこれからの役割について意欲を語った。
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