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» 2008年08月29日 17時00分 公開

どうする? .NET Framework 1.xアプリケーションの今後 (2/3)

[下村恭(ハンズシステム),ITmedia]

.NET Frameworkのサポート ライフサイクル

 マイクロソフトのサポートライフサイクルとは、製品に対するサポート体制を、「メインストリーム サポート フェーズ」、「延長サポート フェーズ」、「オンライン セルフ ヘルプ サポート」の3つに分けて管理することを言う。

 簡単に言うと、メインストリーム サポート フェーズは基本的にすべてのサポートを行うフェーズ、延長サポート フェーズはセキュリティについての最低限のサポートのみを行うフェーズ、オンライン セルフ ヘルプ サポートはあるがままとするフェーズだ。

 製品発売時によって異なるものの、マイクロソフトの製品のサポートライフサイクルのポリシーは明確で、現時点ではメインストリーム サポート フェーズは製品発売から最短5年、延長サポート フェーズはメインストリーム サポート フェーズ終了後の最短5年となっている。

 さて、肝心の.NET Framework関連ではどうだろう。簡単な表にまとめてみた。

発売 VisualStudio .NET Framework メインストリームサポート終了 延長サポート終了
2002年4月 VisualStudio .NET 2002 1.0 2007/7/10 2009/7/14
2003年7月 VisualStudio .NET 2003 1.1 2008/10/14 2013/10/8
2006年1月 VisualStudio 2005 2.0 2011/4/12 2016/4/12
2007年1月 3.0 2012/4/10 2017/4/11
2007年11月 VisualStudio 2008 3.5 (※) (※)
2008年8月 VisualStudio 2008 SP1 3.5SP1 (※) (※)
※は現在マイクロソフトから明示されていないもの(注:Windows XPに標準搭載されている.NET Framework 1.1は、Windows XPのサポートライフサイクルポリシーが適用されるため、上記とは異なる)

 この表でも明らかなように、.NET Framework 1.0はすでにメインストリームサポートフェーズが終わっており、1年を待たずに延長サポートフェーズも終了してしまう。.NET Framework 1.1についても、あと数カ月でメインストリームサポートが終了してしまう状況だ。もちろん.NET Frameworkと同時に発売されたVisual Studioに関しても同じだ。

 こうなると、ほぼ選択肢はないように思える。少なくとも.NET Framework 1.0のアプリケーションについては、セキュリティ面を考慮しつつ使い続けるのであれば、パッチが提供される2009年7月までの間に、.NET Frameworkの新バージョンに移行せざるを得ない。加えて言えば、現在普通に入手できるOSのWindows VistaやWindows Server 2008は、そもそも.NET Framework 1.0のサポートOSではない。そのため、Virtual ServerなどでWindows Server 2003を実行させるなどの方法を取らない限り、場合によっては実行環境そのものを準備できなくなる恐れもある。

 .NET Framework 1.1ベースのアプリケーションは、延長サポートフェーズの終了がまだ先のため、一応の余裕はある。しかし、開発環境であるVisual Studio .NET 2003自体のメインストリームサポートが終了してしまうため、アプリケーションのメンテナンスに関して不安が残る。また、Visual Studio .NET 2003の動作環境として、Windows VistaやWindows Server 2008が使用できないため、開発環境を維持することが困難となる可能性もある。

 つまり、「今のうちにVisual Studio 2008に移行しましょう」ということになってしまう。これは否定できない事実のようである。

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