社内システムの移行はケータイの機種変のようにはいかない。“新しいもの”と“昔からあるもの”が仲良くできるとは限らないから。それ、わたしのアンテナと同じかも……。
会社のお昼休み。同僚A子と楽しいランチへ向かっていたときに、ふと、彼女が手にしている携帯電話が目に入った。
わたし あれ? ケータイ、機種変した?
A子 そうなのー。この機種、出たばっかりでねー。
新しい物好きのA子は、発売日にその新機種を手に入れたようだ。携帯電話の世界は動きが早い。次から次へと新機種が「増殖」している。新しく出た機種が欲しいなあ、と思いながら機種変更をせずにいると、いつの間にか欲しかった新機種が旧機種になっている、なんてことがよくある。
新しい物には新しいサービスや機能がついていて便利。でも、新しけりゃいい……かというと、常にそうとは限らないのがこの世界。
ある日のこと、「新しけりゃいい」が引き金となった「事件」が起きた。突然、会社のメールサーバが、外部からのメールを受け付けなくなったのだ。
とにもかくにも原因を究明すべく、頭をフル回転させるわたし。メールサーバからインターネットへの接続はできるし、社内から社外へメールを送信することはできるから、ネットワーク的な問題ではない。ということは、メールサーバのSMTPサービスの問題か? いや、送信はできるんだから……。と頭の中はぐちゃぐちゃ。
メールサーバを再起動すると正常に送受信ができるようになったのだが、2、3日するとまた同じ症状に見舞われた。どうやら再起動は一時的な回避策でしかなかったようだ。根本原因を探さなければ!
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