ウイルス対策ソフトの複雑化に伴い、製品テストや製品レビューが不正確になったり、誤解を招いたりする内容になることが多いという。
ウイルス対策ソフトウェアの業界団体「Anti-Malware Testing Standards Organization」(AMTSO)は11月10日、セキュリティソフトウェアの評価や比較を行う上でのテスト基準を定めた初のガイドラインを発表した。
AMTSOによると、ウイルス対策ソフトウェアの複雑化に伴い、製品テストで効率性を正確に評価するのが難しくなり、その結果、製品レビューが不正確になったり、誤解を招いたりする内容になることも多いという。
こうした問題に対応するため、各国のセキュリティ専門家やテスター、メディア関係者が参加して製品の品質テストを行う上での共通基準を確立。製品のテストやレビューを行う際にこの基準を採用してもらい、正確な情報をユーザーに届ける一助としてもらう狙いがある。
併せてセキュリティソフトウェアの動的テストを行うためのベストプラクティスも発表。「The Fundamental Principles of Testing」「Best Practices for Dynamic Testing」の両文書とも、AMTSOのサイトからダウンロード提供を開始した。
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