NECおよびNECアクセステクニカ製のIP電話機「Aterm」に発着信ができなくなる不具合が見つかり、修正用のファームウェアが公開された。
NECとNECアクセステクニカは2月16日、2社が製造するIP電話機「Aterm」の一部製品にソフトウェアに不具合が見つかったため、修正用のファームウェアを公開した。
ユーザーが電源を投入してから2486日(約6年9カ月)が経つと、電話の発着信ができなくなる。なお、このトラブルは2009年11月以前には発生せず、インターネット通信などには影響しないという。
2社は修正用のファームウェアをWebサイトに公開し、ユーザーにアップデートを呼び掛けた。すぐにアップデートができない場合、電源プラグを抜き差しすることで、トラブルの発生時間を先送りできるとしている。
IP電話サービスに対象製品を使用しているNTT東西とKDDIも対応を発表した。NTT東西の場合、発着信ができない事象に加え、ADSLモデムのNVIIIやWeb Caster 3100NVを利用している場合にはナンバーディスプレイも使用できない。修正用ファームウェアへのアップデートはユーザー自身が行う必要があり、対象台数はNTT東日本が約88万2000台、NTT西日本が約8800台になる。
KDDIでは、au one net「IP電話&ADSL各コース」「IP電話&フレッツ・ADSL」コース、「Bフレッツ」コース、「ひかりone」コースの契約者を対象に、手動によるアップデートを通知。「ひかりone」「ADSL one」「ケーブルプラス電話」「KDDI 光ダイレクト」「KDDI-IPフォン」の契約者には自動アップデートで対応する。法人の場合「KDDI-IPフォン」「KDDI 光ダイレクト」の契約企業は自動アップデートを提供するが、「光ダイレクト over Powered Ethernet」の契約企業には個別対応するという。
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