ネット利用者の3割はパスワードを使い回し――Sophos調査動向に変化なく

サイトごとに別々のパスワードを使い分けているユーザーは19%にとどまり、3年前とほとんど変化していなかった。

» 2009年03月12日 08時21分 公開
[ITmedia]

 インターネット利用者の3割がすべてのWebサイトで同じパスワードを使っていることが、セキュリティソフトメーカーの英Sophosの調査で明らかになった。簡単に破られてしまうパスワードを使えば、個人や企業の情報が危険にさらされると同社は警鐘を鳴らしている。

 調査は3月にインターネットで実施し、676人から有効回答を得た。複数のWebサイトで同じパスワードを使うことがあるかどうか尋ねたところ、33%が「いつも同じパスワードを使っている」と回答した。半数近くの48%は「複数の異なるパスワードを使い分けている」と答え、「同じパスワードは決して使わない」は19%にとどまった。

パスワードの利用状況(Sophosより)

 パスワードを常に使い分けているユーザーは、3年前の調査の14%からほとんど増えておらず、多い桁数やランダムな文字列によって強いパスワードを使うことの重要性を見過ごしているユーザーがいまだに多いとSophosはいう。

 最近でも、攻撃側がパスワードによるセキュリティをかわしてWebメールやソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のアカウントに侵入する事件が頻発。個人情報を守るために、大切なアカウントにはすべて別々のパスワードを割り当てることが望ましいとSophosは促している。

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