ITmediaのビジネス・ブログメディア「オルタナティブ・ブログ」では、200組近くのブロガーがITにまつわる時事ネタなどを日々、発信している。今週はその中から、「クラウド」「iPhone」「不況」「IBMのSun買収」を紹介する。
3月13日。東京駅始発の最後のブルートレイン「はやぶさ・富士」が発車した。筆者はその模様をテレビニュースの生中継で見たが、加藤和幸氏「てくてくテクネコ」の【はやぶさ・富士】ブルートレイン最後の運行では、ちょうどその現場に立ち寄った様子が紹介された。路線の廃止は世の流れかもしれないが、寂しい限りである。
今回の「オルタナブログ通信」は、3月12〜18日にかけて「オルタナティブ・ブログ」へ投稿された中から、「クラウド」「iPhone」「不況」「IBMのSun買収」といったキーワードに注目した。読者がオルタナティブ・ブログを読む際の参考にしていただければ幸いだ。
それではここで、3月12〜18日を3月2週とした過去8週分のオルタナティブ・ブログへの投稿状況を可視化したグラフを見てほしい。
ここにきて投稿総数が190台に下がった。とはいっても、決して少ない数ではない。投稿数が下がった要因として、投稿されたブログ数が微減した上に、1つのみの投稿が増えたことが挙げられよう。また今回の期間では、和田昌之氏「てりむくり-あるクリエイター支援者のブログ」が新たなオルタナブロガーとなった。今後に期待したい。
ここで、3月16〜22日の週間アクセスランキングを振り返ってみよう。
順位 | 週間アクセスランキング(3/16〜3/22) | 前週 |
---|---|---|
1 | 「空飛ぶ車」は、もう売っている。(けんじろう と コラボろう!) | (↑圏外) |
2 | スティーブ・ジョブズ、教科書に載る(CloseBox and OpenPod) | (初) |
3 | 「なぜ日本人はiPhoneが嫌いか」騒動(海外速報部ログ) | (↓2) |
4 | iPhoneが売れていない、という印象を植え付けようとするどこかの誰かさん、にもの申す(Speed Feed) | (↓3) |
5 | IBMによるSunの買収はお買い得か?(日本のITは世界を制す!?) | (初) |
6 | 普通のプレゼン資料を5分で「かっこ良く」するテクニック(初級編)(けんじろう と コラボろう!) | (初) |
7 | テレビの何から離れているのか?(シロクマ日報) | (初) |
8 | Sun買収は予想するも、まさかIBMがやってのけるとは・・・(情報インフラ24時 眠らないシステム) | (初) |
9 | 学校裏サイトで娘が実名で攻撃され、父としてメールを送ってみた。(けんじろう と コラボろう!) | (↓5) |
10 | IBM主催のブロガーズミーティングを楽しんだ(IT業界来し方行く末) | (初) |
今回「おや?」と思ったのは、1位に入った吉田賢治郎氏「けんじろう と コラボろう!」の「空飛ぶ車」は、もう売っている。だ。2007年のエントリーがなぜ……。と思ったら、空飛ぶクルマが初飛行に成功したというYahoo!ニュースの関連記事として紹介されたらしい。Yahoo!の影響力は大きい。
後述するが、IBMのSun買収関連のエントリーも複数ランクインしており、読者の関心を引いているのが分かる。
3月12〜18日にかけて、オルタナブロガーたちが注目した話題は何だったのか。それでは振り返ってみよう。
佐々木康彦氏「平凡でもフルーツでもなく、、、」の日本人はitunesよりもかなりのAmazon好き!?にメモとしてまとめられた日本のネットの歴史は、なかなか興味深い。筆者が個人サイトを開設したのは1996年だったと懐かしくなった。この中で触れられたAmazonに関しては、内田隆平氏「日本のITは世界を制す!?」のAmazon EC2の圧倒的な価格破壊力で、その強さをマーケティングの点から考察している。またクラウドサービスのもう一方の雄であるGoogleについては、泉谷章氏「泉谷 章のITソリューション考察」のGoogle ドキュメントはどこでも使えるで、その優れた点を紹介している。
クラウドについて「UNIX magazine」で特集されていることが、執筆者のひとりである浦本直彦氏「Innovationを探しに行こう」のクラウドをつかむで紹介された。
「クラウド」本を出版したばかりの小池良次氏「小池良次の米国情報通信ブログ」のクラウドは超分散ですでは、クラウドブームに関して気になる点をまとめている。その小池良次氏の著作を読んで、関孝則氏「クラウド的な世界へ」のクラウド時代になると変わること - 「クラウド」からでは、4つの点について考察した。佐藤比呂志氏「隠れた財産」のSaasとASPの違いでは、SaaSとASPとの違いについて分かりやすく論述した。
政府の動きはどうだろうか。林雅之氏「『ビジネス2.0』の視点」の政府の「霞が関クラウド」や、成迫剛志氏「成迫剛志の『ICT幸福論』」の東京一極集中の「霞が関クラウド」ではなく、地域分散型「霞が関クラウド」を!で、3月17日に総務省が発表した「デジタル日本創生プロジェクト(ICT鳩山プラン)」について考察された。2015年までに段階的に整備していくとあるので、期待したい。
一般にはクラウドという言葉が浸透していない現実を、谷川耕一氏「むささびの視線」のクラウド・コンピューティングって言葉は、まだまだ世間では通用しないんだなぁで触れている。その一方、引用された新聞記事の中で混同されたパブリック・クラウドとプライベート・クラウドについて、ベンダーサイドはすでに先を見ているのだという感想も、パブリック・クラウドとプライベート・クラウドを融合するようになるで紹介した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.