初回はExcelでの「範囲選択」と「セル移動」です。「そんなのいまさら……」と思ったあなた! 意外と、効率の悪い使い方をしているものなのです。
始めまして、「あやこ先生」です。Excelのトレーニングを受けている受講者さんやお客様が操作する様子を見ていると、正直まどろっこしい操作をしている人が目につきます。連載第1回となる今回は、範囲選択や、セルの移動で動作を減らす方法を紹介します。
もちろんクリックするだけでも、セルは移動できます。ほかにも[Home]で行頭(つまりA列のセル)や[Ctrl]+[Home]でセルA1へ、[Ctrl]+[End]でデータの最後セルへ移動するなどといった方法もあり、キーボードを使うとより便利です。
ここでは、あえてマウスを使ってデータ内を移動する方法を紹介しましょう。
これは連続しているデータをExcelが判断しているのであって、空白セルがあればその手前で止まってしまう点に注意してください。とはいえ、大きな表の作成や編集、もちろん閲覧の際にアクティブセルを動かし、見ているデータの場所を変更できるという、便利な機能です。ちなみに境界線に合わせた時のマウスポインタの形は、Office2002以降であれば図と同様ですが、Office2000の場合、白い矢印型のポインタのみとなります。
ドラッグで広い範囲を選択するとき、行き過ぎてしまったり、それを戻すためにまた戻りすぎてしまったりと、繰り返しマウスを上下に動かしている人がいます(あなたはどうですか? しているでしょう!)。目的の範囲を選択する方法をここで確認しましょう。
★少しずつ範囲を増やす
★始点と終点を指定
★Excelが認識する範囲を選択(表やリスト形式のデータを選択)
★特定のルールに該当するセルだけを選択する(表内の空白セルに色を付けたり、数式のエラーが出ているセルを削除したいなど、特定のルールに該当するセルだけを選択する「ジャンプ機能」の手順)
ディスプレイの小さいノートパソコンを社外で利用する際などは、マウスでの操作を少なくしたほうがより操作しやすいもの。ちょっとルールを覚えておくと便利です。もちろん、ここに記載している以外にもいくつか方法があります。何かの操作に[Ctrl]キーや[Shift]キーを足してみると、見つかるかも?!
インストラクター暦10年。デスクトップアプリケーション、基幹システムなどの操作教育および、ITリテラシー教育、コミュニケーショントレーニング、トレーナー育成など幅広いジャンルの教育経験を持つ。分かりやすく実務に役立つインストラクションにこだわり、受講者の高いリピート率を誇る。趣味はワークアウトと料理。野菜中心の「dancyuテイスト」な料理が得意。主な所有資格はHDI(Help Desk Institute)国際認定トレーナー、MCP(Microsoft Certified Professional)、MOT(Microsoft Official Trainer)2000〜2007、Microsoft Office Specialistなど。
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