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» 2009年08月27日 19時39分 公開

クラウド時代のデータベースに求められる要件とはシステム構築の新標準(2/2 ページ)

[谷川耕一,ITmedia]
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クラウド時代のストレージ管理

 クラウド時代にもう1つ重要となるのがストレージ管理だ。企業において、ストレージコストをいかに下げるかは至近の大きな課題だ。このストレージの課題に対し、Oracleでは3つの機能で応える。

 1つ目がASMだ。データベースで必要となるストレージ機能を仮想化し、効率化する。ストレージの仮想化はハードウェアでも実現できるものの、ハードウェアの機能でストレージを仮想化してしまうと、データベースからはストレージの中身を参照できなくなってしまう。データベースにひもづくストレージを仮想化するには、データベースのストレージ仮想化技術が必要になるのだ。

 「このASMは9万円のOracle Databaseを購入しても利用できる機能です。高価なストレージ仮想化機能を購入する必要がないので、是非皆さん使ってみて効果を実感してほしい」と三澤氏は言う。

 2つ目の機能が圧縮だ。Oracle Advanced Compressionを利用すると、最大で4倍の圧縮が可能だとのこと。対象データはOLTPでもデータウェアハウスでも構わない。さらに圧縮のCPUオーバーヘッドは3%程度しかないので、圧縮でディスクI/Oが減る分だけパフォーマンスは向上するとのことだ。

 圧縮についても、ハードウェアで圧縮するとデータベースからは見えなくなってしまうので、ここでもデータベースの圧縮機能が必要になる。実際にリコーではデータウェアハウスで当初15TBのストレージを必要としていたが、この機能で4.5TBに圧縮できパフォーマンスも向上したとのことだ。

 もう1つの機能がILMだ。これもストレージハードウェアのILM機能が提供されているが、それを利用するとやはりデータベースから見えなくなってしまう。データベースで利用したければ、ILMもデータベースの提供する機能が必要になる。

 このほかにも、クラウド時代のデータベースにはセキュリティ、システム管理、高可用性、OLTP性能、データウェアハウス性能などさまざまな要件がある。「クラウド時代には、データベースは単なるSQLエンジンから、データベースインフラストラクチャであることが求められる」と三澤氏。

 単にAmazon EC2上でデータベースを使いたければ、それはオープンソースのデータベースでもいいかもしれないが、パブリック、あるいはプライベートクラウドの環境で、マルチサービス、マルチテナントの環境を構築したければ、それ相応の機能と性能をもったデータベースを選ぶ必要があるというのが三澤氏の主張だ。

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