ある実名SNSの終焉オルタナブログ通信(3/4 ページ)

» 2009年09月25日 17時03分 公開
[森川拓男,ITmedia]

Twitterの“任期”は長く続くのか?

 Twitterの話題が、よくも悪くもなくならない。平野洋一郎氏「Alternative 笑門来福」のTwitterで嬉しさを感じる創業11周年では、さり気なく創業記念日についてつぶやいた際の反応が書かれているが、これはTwitterの良い点の1つだろう。大木豊成氏「走れ!プロジェクトマネージャー!」のお店が決まらない?ではTwitterで!といった使い方もできるのがTwitterなのだ。

 そのTwitterの現状については斉藤徹氏「ソーシャルメディア。マーケティングにどう活用するか?」の【最新情報】 Twitter 地域分布,年齢分布,ユーザー属性でまとめられている。今後の動向として、2人のブロガーから相反する予測が紹介された。1つは小林啓倫氏「シロクマ日報」の米国内の Twitter ユーザー、来年には2,600万人に?で、もう1つは林雅之氏「『ビジネス2.0』の視点」のTwitterはこれから下降線に向かうのか?だ。果たしてどちらの予測が当たるのか、今後の動向から目を離せない。

 オルタナブロガーでも、川上暁生氏「ITコンシェルジュの Try ! & Error ?」のつぶやくかぁ...など、新たにTwitterを始めるユーザーが増えている。

 Twitterの外部サービス「ふぁぼったー」の面白い使い方を、加藤恭子氏「きょこ コーリング」は興味深い人のふぁぼりも興味深いTwitterで紹介した。

 また、「アルファブロガー」に対するものとして、林雅之氏「『ビジネス2.0』の視点」は、アルファーTwitterの価値について考えると考察している。確かに影響力のあるTwitterユーザーがいるのも確かだが、果たして林雅之氏の言う「アルファTwitter」になっていくのかどうか。

 広屋修一氏「広屋修一の「Webマーケティングの進化は続く」」のTwitterによるサイト誘導力を初めて体感するでは、Twitterからの集客のついての実感を書いており、Twitterには口コミ効果があることをうかがわせてくれる。企業の成功事例では、斉藤徹氏のTwitter,企業の成功事例を探る 〜 交流4割,宣伝3割。絶妙なミックス @DellOutletや、Twitter,企業の成功事例を探る 〜 オープンとクローズ,両刀使いの顧客交流 @Pepsi と @NAKEDpizzaでまとめられており、興味深い。

 さらに面白いのは、林雅之氏の学校向けのTwitterがあったらどうだろうか?だ。Twitterユーザーは比較的年齢が高いといわれているが、学校向けTwitterというものができたら、活用範囲は広がりそうだ。コメントにあるように、現場としては非常に難しいもののようだが。

 いずれにしてもけん引力となるのは、Twitterを使う環境にある。iPhoneアプリでは、松尾公也氏「CloseBox and OpenPod」の1画面に1つぶやき、10秒間だけ拡大表示されるTwitterアプリ「TwitterTime」や、大木豊成氏のEchoFonになったTwiterFonで、iPhoneでのTwitter利用が快適などがあるようだ。

 しかし、Twitter人気は必ず陰りが来ると指摘しているのが、吉田憲人氏「メルマガの先は・・・」のTwitterは話題としては良いが任期は長く続かない!。ネットコンテンツの宿命かもしれないが、新しくて良いものが出れば、すぐに取って代わられることがある。ネットの世界の“政権交代”は、案外激しいものだ。果たして、Twitterの“任期”はどれだけ続くのだろうか。

 谷川耕一氏「むささびの視線」のCloudforceの公式Twitterタグがなかった理由では、Twitterじゃなくてもこんなことができますよという「Salesforce」のプレゼンを紹介している。何かがTwitterに取って代わる日は、そう遠いことではないのかもしれない。

 岩永慎一氏「THE SHOW MUST GO ON」のメルマガを読まなくなったことに気が付いたにもあるが、かつてマーケティングツールとして大活躍していたメールマガジンが“積ん読”されている。確かに筆者のメールボックスにも、日々、何百というメルマガが配信されるが、目を通すものはごくわずかしかない。ただ、何かの役に立つかもしれないと蓄積しているだけだ。Twitterがそれに取って代わっていくのか、それとも――。

 ネットの発展に従って衰退の兆しを見せているのが、新聞やテレビ、雑誌などといった旧来からあるメディアだ。筆者は、竹内義晴氏「竹内義晴の、しごとのみらい」のTwitterよりも、「紙を束ねた物体」が好きですと同じく、“紙媒体”に愛着を持っているが、残念なことに現状のままではその未来は明るくない。小林啓倫氏の「新聞・テレビ絶滅危機」が新しい種を生む、という期待でも紹介されたような特集記事が、あちらこちらで組まれているのだ。しかし、旧来型メディアにはネットにはない魅力がいっぱいあるはずだ。それを見い出し、伸ばして、復活してほしい。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ