Zend、原因分析機能を追加したPHPアプリサーバ「Zend Server 5.0」

Zendは、PHP Webアプリケーションサーバの最新版「Zend Server 5.0」のβ版を発表した。問題の原因分析、性能とレスポンス性の強化などの機能が加わった。

» 2009年10月21日 15時48分 公開
[末岡洋子,SourceForge.JP Magazine]
SourceForge.JP Magazine

 Zend Technologiesは米国時間の10月20日、PHP Webアプリケーションサーバの最新版「Zend Server 5.0」のβ版を発表した。問題の原因分析、性能とレスポンス性の強化などの機能が加わった。

 Zend Serverは、エンタープライズ機能を備えたPHP Webアプリケーションサーバ。PHPスタック、モニタリング/診断、コードアクセラレーション、ページキャッシュなどで構成され、PHPアプリケーションの運用と管理を行える。

 5.0はPHP 5.3に対応した最新版となる。最大の特徴は、問題の根本から原因を分析する「Code Tracing」。リアルタイムでアプリケーションの実行状況をキャプチャーし、運用環境での問題を迅速にピンポイントで把握できるという。同機能はZend Serverの「Event Monitoring」でオン/オフし、管理コンソールで閲覧する。ZendはCode Tracingを「飛行状況のデータを分析できる飛行機のブラックボックスと同じようなもの」と説明しており、問題解決に要する時間を最大で50%短縮できるという。

 このほか、ジョブを非同期に実行したり、長く実行されているジョブをバックエンドにまわすなどしてアプリケーションの性能とリスポンス性を改善する「Job Queues」も導入された。また、Linux、Windowsに加えて、IBM iのサポートも加わっている。

 Zend Server 5.0β版は同社Webサイトからダウンロードできる。正式版は年内にリリースを予定している。

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