Teradata PARTNERS 2009では、データマートの統合やクラウドが主なテーマとなった。企業はこれらの技術をどのように活用すればいいのか? TeradataのコーラーCEOらに話を聞いた。
ワシントンD.C.で10月19日から開催されている「Teradata PARTNERS 2009」で、TeradataのCMOを務めるダリル・マクドナルド氏、CTOのスティーブン・ブロブスト氏、そしてCEOのマイク・コーラー氏が日本プレスのインタビューに応じた。
景気底打ち期待は日に日に高まるものの、依然として大半の日本企業は、コストの抑制を強いられているはずだ。売り上げの9割を大規模なエンタープライズデータウェアハウスの分野で稼ぐTeradataはこの景気低迷に大きな打撃を受けていると思いきや、「落ち込みはそれほどでもない」とコーラーCEOは初日のオープニングセッションでも話した。むしろ同社の今年上半期の売り上げは、為替変動の影響を除けば、前年比で微増しているという。
マクドナルドCMOは、ハードウェアを含めた世界のビジネスインテリジェンス/アナリティクスの市場規模は200億ドルとみている。そこにはデータマートもあれば、データウェアハウスもあり、BIツールや付随するサービスも含まれている。この市場でTeradataは年間約18億ドルを売り上げている。
「われわれは、全社規模のエンタープライズデータウェアハウス(EDW)にフォーカスしている。企業にはデータマートを統合して、EDWへの移行を勧めることで新たな顧客を獲得できると考えている」とマクドナルド氏。
データマートの統合は、今年のPARTNERSカンファレンス全体で強調されたメッセージだ。
データマートとEDWの導入コストを単体で比較すれば、もちろん後者は比較にならないくらい高くつく。しかし、ばらばらとデータマートの数が増えてくると、保守運用に掛かるコストは膨れ上がる。データの重複もばかにならないはずだ。
「複数のデータマートをEDWに置き換えれば、コストが削減できるだけでなく、情報が統合・共有されることで得られる洞察も深まる」(マグトナルド氏)
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