アジア太平洋発のスパムが急増、Symantecの月例報告で判明

アジア太平洋(日本を含む)地域から送信されたスパムは全体の23%を占め、北米の20%を抜いた。

» 2009年11月06日 08時48分 公開
[ITmedia]

 米Symatecは11月5日、10月のスパムメール動向とフィッシング詐欺動向についてまとめた報告書を発表し、アジア太平洋地域から送信されるスパムが急増していると伝えた。

 報告書によると、10月の全電子メールに占めるスパムメールの割合は平均87%で、8月、9月と同レベルだったが、前年同月に比べると10.6ポイント増加した。

 スパムの出所を地域別に見ると、アジア太平洋地域と南米発のスパムが増加する一方で、欧州・中東地域や北米発のスパムは減少する傾向が見られた。アジア太平洋(日本を含む)地域から送信されたスパムは全体の23%を占め、6月比で6ポイント増加。これに対し北米から送信されたスパムは同5ポイント減の20%となった。

 アジアはベトナム、インド、台湾、タイといった国からのスパム増加が顕著で、こうした国や地域でここ数年、ネットが急速に普及していることが背景にあるとSymantecは分析している。

 一方、フィッシング詐欺攻撃の件数は前月比で17ポイント増加した。特に英語以外の言語を使った詐欺サイトは45ポイントの急増となっている。

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