Google BuzzはTwitterの牙城を崩せるか?オルタナブログ通信(3/4 ページ)

» 2010年02月26日 17時52分 公開
[森川拓男,ITmedia]

ソーシャルテレビの時代

 最近、Twitterなどのツールが、動画中継やテレビなどのメディアと結び付くことで、新しい動きが生まれてきているように感じる。

 ネット中継では、中村昭典氏「中村昭典の、気ままな数値解析」の【5000人】 卒論・修論発表のUST配信は、何をもたらすかなどの活動はこれからも加速するだろうし、加藤和幸氏「てくてくテクネコ」の【Ustream】ラジオがテレビになる日という試みも成功を収めたようだ。

 林雅之氏「『ビジネス2.0』の視点」のソーシャルテレビについてに書かれたような、テレビとTwitterの融合は、案外そう遠くないうちに実現するような気もする。地デジ対応が進み、ネットとテレビはすでにつながっていたり、つなげられるようになってきている。地デジ対応テレビのリモコンの「データ連動」ボタンの横に「Twitter」もしくは「つぶやき」ボタンが付く日が来るのではないか――ちょっと楽しみでもある。

「Windows Phone 7 Series」の登場は何を変えるか?

 携帯電話に通話とメール以外のさまざまな機能が搭載されるようになって久しい。iPhoneなどのスマートフォンは、すでに電話機の枠を超えている。その中で興味を引いたのが、須永啓太氏のおサイフケータイで小遣い稼ぎができるらしいだった。なかなか興味深いのだが、筆者はソフトバンクモバイルなので関係なかったのが残念だ。

 今回エントリーを取り上げた期間は全国的に寒かった。寒いときに外で携帯電話を操作するのはつらいものだ。手がかじかんでうまく打てないし、かといって手袋をしたままではボタンをうまく押せない。それはスマートフォンでも同じだろう。そこで登場したのが、新倉茂彦氏「新倉茂彦の情報セキュリティAtoZ」の手袋つけてても、魚肉ソーセージでiPhoneが操作できるって・・・。実用的ではないが、新しいビジネスのヒントになるような気もする。

 iPhoneを活用するにはアプリが不可欠だが、松尾公也氏はぼくがインストールしたiPhoneアプリがそろそろ1000に届くのだがと、搭載アプリがとんでもない数に脹れ上がっている。逆に言うと、iPhoneにはそこまで大量のアプリを登録することができるというわけで、そのキャパの大きさには筆者が持っている3G携帯電話がオモチャ以下に思えてしまう。もちろん、松尾公也氏が言うように、ここまで来ると容量が足りなくなってしまうし、いろいろと難点もあるようではあるが。

 斉藤徹氏の【速報】iPhone vs Android アプリ最新統計 〜 iPad発表でiPhoneアプリが急増中では、iPadの発表によってiPhoneアプリが急増しているという。いくらアプリがあっても、本体の容量には限界があるわけで、その管理をしやすくするようなインタフェースの改善が急がれる。

 iPhoneの対抗馬になるかと期待されたのが、Googleが満を持して発表した「Nexus One」。しかし、ふたを開けてみると期待したほど売れなかったようだ。そこで、佐藤由紀子氏「海外速報部ログ」のNexus Twoはまだ?にあるように、次のGoogleオリジナルブランド携帯電話のリリースが期待さされている。

 そして、ここに新しい携帯電話OSが登場した。マイクロソフトが発表した「Windows Phone 7 Series」だ。

ブロガー ブログ Windows Phone 7 Series登場
砂金信一郎氏 Azureの鼓動 仕事を忘れてすごくほしい…。Windows Phone 7できました。
佐藤由紀子氏 海外速報部ログ 「Windows Phone 7 Series」の「Series」までが正式名称
松尾公也氏 CloseBox and OpenPod Windows Phone 7 Seriesで変わったこと

 名前が長すぎることがネックになるような気がしないでもない。もう少し言いやすく短くした方がいいのではないかと思うのだが……。

電子ブックのドン・キホーテは誰か?

 加藤恭子氏「きょこ コーリング」のダイエットバンドに、ケーキ型、付録付き書籍も目立ってきた?にもあるように、「付録付き」の雑誌や書籍が急増した。青山航氏「Nothing is lost for asking」の雑誌売上の落ち込みと、iPadの期待度についてを見るまでもなく、日本においても落ち込みを続けている雑誌・書籍の売り上げだが、「付録」がその動きに歯止めをかけることができるのだろうか。

 今年は電子書籍元年になると言われている。林雅之氏の今週の電子書籍ニュース(2010.2.8〜2.13)でも、いろいろな報道があることが見て取れる。しかし残念なことに、筆者の周辺では、まだ電子書籍端末を読んでいる人はいない。そこで注目したいのは、松尾公也氏のAmazon Prime会員にKindleを無料で配るという既視感で紹介された話だ。日本の話ではないが、これが本格的な普及の一歩になれば面白い。ただ、松尾公也氏は、過去にAmazonがMP3プレーヤーを無料で配ることを試みた記憶があるとも記しており、必ずしも成功するとは限らないという懸念も示している。

 iPadのような新しいモバイル端末の登場で混迷していく電子書籍界隈が果たしてどうなるのかを占っているのが、大野元久氏「IT's my business」の電子ブックにおけるドン・キホーテは誰かだ。確かに「普通の書籍を電子化してまで持ち運びたい要求がどれほどあるのだろうか」という部分は大きな問題だ。筆者は、外でも本を読みたいので、必ず文庫本をカバンに入れて持ち歩く。複数の書籍がコンパクトになると願ったりかなったりなのだが、多くの人にとってはどうだろうか。音楽プレーヤーのようにはいかないかもしれない。今後の動向を注視していきたい。

 電子書籍ではないが、同じくコンテンツの話で、ようやくラジオ局とネットが融合へと向かい始めたというのが、成井秀樹氏「なるいのDRM進化論」のラジオがネット解禁、ようやく日本でも当たり前のことができるようになるのか・・、さぁ、次はテレビだ。だ。筆者はラジオリスナーなので、この動きには注目したい。また、大野元久氏の「知的財産戦略の推進について」へのパブリックコメントも、いろいろと考えさせられるエントリーだった。

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