一太郎にPC悪用へつながる脆弱性見つかる

IPAとJPCERT/CC、ジャストシステムは、「一太郎」に関するセキュリティ情報を発表した。

» 2010年04月12日 16時30分 公開
[ITmedia]

 情報処理推進機構セキュリティセンターとJPCERT コーディネーションセンター、ジャストシステムは4月12日、ワープロソフト「一太郎」に脆弱性が見つかったと発表した。ユーザーへ対応を呼び掛けている。

 ジャストシステムによると、脆弱性はフォント情報の処理部分に起因するもので、攻撃者によってユーザーのコンピュータが完全に乗っ取られてしまう恐れがある。攻撃者が細工した文書ファイルをユーザーがドキュメントソフトやブラウザで開いた場合に、脆弱性を悪用される可能性があるという。

 脆弱性が存在する製品は一太郎2006〜2010、一太郎ガバメント2006〜2009、一太郎2010体験版。ジャストシステムは一太郎2009と同2010、一太郎ガバメント2009向けにアップデートモジュールを公開し、ユーザーに適用を求めた。そのほかの製品も準備が出来しだいアップデートモジュールを提供する。

 同社ではアップデートモジュールの導入にかかわらず、身に覚えのない電子メールに添付されている一太郎文書ファイルや信頼性が保証されていないサイト上の一太郎文書ファイルを開かないよう、注意を呼び掛けている。

変更履歴:冒頭部分で「脆弱性が見つかった発表した」と誤字がありました。正しくは「脆弱性が見つかったと発表した」です。お詫びして訂正いたします。[2010/04/13 12:49]

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