電子書籍は、どこで読む?オルタナブログ通信(2/3 ページ)

» 2010年05月14日 17時00分 公開
[森川拓男,ITmedia]

iPadは既に日本で使えるか?

 iPadの日本での予約販売が始まった。斉藤徹氏のiPad,発売28日間で100万台達成とAppleが正式発表。初年度販売台数は700万台超か?によれば、すでに販売台数が100万台を突破したというiPad、日本では果たしてどれくらい売れるのだろうか。

 すでに先行販売されているアメリカから入手して、iPadを活用しているユーザーもいる。大木豊成氏「走れ!プロジェクトマネージャー!」のiPadは既に日本で使えるでは、原口大臣がiPadの入手についてツイートしたこと、そして、日本ではまだインターネットに接続して使えないことが紹介されている。大木豊成氏も指摘しているが、やはりお役所仕事といったところか。

 iPadは、iPhoneのようにアプリを利用していろいろなことができる。さらに、斉藤徹氏のiPhoneをコントローラーにするiPadアプリが登場!で紹介されたように、iPhoneをコントローラーとして使うアプリが登場しているというのだから驚きだ。iPhone+iPadの組み合わせで、可能性が広がるだろう。

 また、坂本史郎氏「坂本史郎の【朝メール】より」のiPadのビジネス利用(1):パワポをKeynoteに変換してプレゼンするで紹介されたように、ビジネスユースでの活用も期待できる。また、深沢隆司氏のiPad 以外をご検討の方はお気を付けて。によると、PDFリーダーとしても最高のデバイスであるという。

 小川浩氏「Speed Feed」の2010年代のコンピューティングを予測する(2010 - 2020)では、これからの10年の予測として、コンピューティングの変化をあげているが、iPadがその変化の1つを担うデバイスであることは間違いないところだ。

電子書籍は、どこで読む?

 iPadがニュースで取り上げられる際、必ずといっていいほど「電子書籍リーダー」としての側面が注目される。1つには、林雅之氏「『ビジネス2.0』の視点」の今週の電子書籍&情報通信政策関連ニュース(2010.4.26〜5.1)でも分かるように、「電子書籍」に関する注目度が上がっていることがあるだろう。そして、Kindleやスマートフォンなど、電子書籍リーダーの役割を果たす物の種類が増えていることも後押ししているだろう。

 とはいえ、何でもかんでも電子化すればいいというものではない。谷川耕一氏「むささびの視線」の雑誌によっては早く電子化して欲しいものがあるにあるように、いますぐにでも電子化してほしいものもあれば、紙媒体の方がいいものもある。

 その一方で、大木豊成氏のiPhoneで読むべきブックが増えてきたで紹介されたように、iPhoneで読める電子ブックが充実してきたようだ。確かにiPhoneならば、KindleやiPadよりも、気軽に読める。しかし、iPhoneブック、どこで読むかが問題で指摘されたような悩みも出てくる。

 電子書籍について書かれた本も多数出版されている。最近話題の『電子書籍の衝撃』については、櫻吉清氏「少しでもパラノイアになってみる」の電子書籍の衝撃の感想と、永井孝尚氏「永井孝尚のMM21」の佐々木俊尚著「電子書籍の衝撃」を読んで、「電子書籍時代のビジネスパーソン出版戦略」のヒントをいただくといった感想が書かれている。読み手としての感想と送り手としての感想で、読み比べてみると面白い。

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