米インターネット広告が復調、ディスプレイ広告は15%の伸び

Facebookがディスプレイ広告数で初めてYahoo!を抜き、1位になった。

» 2010年05月14日 15時59分 公開
[ITmedia]

 米調査会社のcomScoreは5月13日(現地時間)、米国における第1四半期のディスプレイ広告に関する調査結果を発表した。同四半期中のディスプレイ広告表示回数は1兆1千億回に上り、売上高は前年同期比15%増の27億ドル、CPM(1000インプレッション当たりの料金)の平均は2ドル48セントだった。comScoreは「2008年後半に始まったネット広告不況は2009年第3四半期まで続いたが、ディスプレイ広告は力強い回復をみせており、今回の調査結果は2010年のネット広告産業にとってよい前兆といえる」としている。

 ディスプレイ広告のインプレッション数をサイト別でみると、最も多かったのは米Facebookで1763億700万件、2位は米Yahoo!の一連のサイトで1314億550万件、3位は米Microsoftのサイトで601億870万件だった。FacebookがYahoo!を抜いて1位になったのは初めてのことだ。

サイト別ディスプレイ広告表示回数トップ10
順位 サイト名 表示回数(単位:百万回) シェア(%)
1 Facebook.com 176,307 16.2
2 Yahoo!サイト 131,555 12.1
3 Microsoftサイト 60,187 5.5
4 Fox Interactive Media 53,823 4.9
5 AOL 32,100 2.9
6 Googleサイト 25,852 2.4
7 Turner Network 15,685 1.4
8 Glam Media 7,819 0.7
9 eBay 7,483 0.7
10 Tagged.com 6,804 0.6
インターネット全体 1,089,732 100.0
自宅、オフィス、大学での表示。ビデオ広告、自社広告、2500ピクセル以下の広告を除く(資料:comScore Ad Metrix)

 一方、米ネット広告団体Interactive Advertising Bureau(IAB)と米コンサルティング企業PricewaterhouseCoopersが同日発表した調査結果によると、第1四半期(1〜3月期)の米国におけるインターネット広告売り上げは、前年同期比7.5%増の59億ドルに上った。第1四半期の売り上げとしては、過去最高という。

iab インターネット広告の四半期売り上げ推移(資料:PricewaterhouseCoopers)

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