スマートフォン用アプリの配信サービス、リアルコムが企業向けに提供

リアルコムは、企業が開発したスマートフォン用の自社アプリケーションを端末に配信するサービスを開始する。

» 2011年01月31日 18時24分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 リアルコムは1月31日、企業向けのスマートフォンアプリケーション配布・管理サービス「Smart AirPort」を4月初旬から提供すると発表した。当初はiOS 4.2以上を搭載するiPhone/iPadに対応する。

 新サービスは、企業が自社専用に開発したスマートフォンのアプリケーションや設定情報を無線ネットワーク経由で端末に配信するもの。ワンタイム認証やSSL証明書を利用することで、自社のユーザーに限定して配信できるようにしている。

 スマートフォンにアプリケーションを配信するには、端末メーカーや通信事業者などが提供しているアプリケーションストアを利用するのが一般的だが、自社専用アプリケーションの場合は第三者にダウンロードされてしまう問題がある。また端末に設定情報を適用するには、PCを利用して手作業で行う手間や、無線ネットワーク経由でも強固なユーザー認証などの仕組みを自前で用意する負担がある。

 同社は、ユーザー認証や企業に求められる管理機能をセットにすることで、こうした課題を解決できると説明する。将来的にAndroid向けサービスや、新サービスの仕組みを利用したアプリケーションの開発も計画しているという。

 新サービスの価格は、初期費用が21万円、20ユーザー以下限定の「Liteプラン」が月額1万500円、100ユーザー以上の「Basicプラン」が同5万2500円から。別途、米AppleのiOS Developer Enterprise Licenseの加入も必要になる。

企業向け情報を集約した「ITmedia エンタープライズ」も併せてチェック

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ