NTTドコモは、3G回線を利用してノートPCの悪用を防ぐセキュリティ対策サービスを2011年7〜9月期に提供する。
NTTドコモと米Symantecは2月10日、ノートPC向けの情報漏えい対策技術の共同開発に着手すると発表した。NTTドコモが2011年7〜9月期にサービス提供を開始する予定。
共同開発するのは、紛失や盗難に遭ったノートPCを遠隔操作でロックしたり、暗号化されたHDD内のデータの復号をブロックするもの。TTドコモのFOMA網(国内)や同社のローミング先の海外の携帯電話サービスエリア内に対象のPCがあれば、管理者やユーザーがSMSを送信することで、第三者による悪用を抑止できるとしている。
ドコモが計画するサービスは、米IntelのクライアントPCの盗難・紛失対策技術「Intel Anti-Theft Technology」と、Symantecの暗号化ソフトウェア「PGP Whole Disk Encryption with Remote Disable & Destroy」、Ericssonの3G対応通信モジュール「F5521gw」の組み合わせで可能になる。
現時点でこのサービスに対応する製品はないが、7〜9月期までにPCメーカー数社から提供される見込みだ。なお、Intel Anti-Theft TechnologyとPGP Whole Disk Encryptionを搭載している既存のPC製品では、無線LANや有線のインターネット回線を利用して、同様の情報漏えい対策を講じられるようになっている。
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