iPad2はサクサクでヌルヌル、でもカメラに期待してはいけないオルタナブログ通信(2/4 ページ)

» 2011年05月13日 16時51分 公開
[森川拓男,ITmedia]

iPad2日本上陸!

 iPad2は、前日発表されたにもかかわらず、開店前のアップルストア銀座店には400名以上が並んでいたようですね。

 iPad2は終日大行列でした:走れ!プロジェクトマネージャー!


 東日本大震災の影響を受けて日本での発売が延期されていたiPad2が、4月28日にいよいよ販売開始された。大木豊成氏「走れ!プロジェクトマネージャー!」のiPad2は終日大行列でしたでも紹介されたように、多くのユーザーが買い求めたようだ。大木氏は「Androidからもだんだんとブラッシュアップされた端末が出てきていますが、こんな大行列にはならないですね。何が違うのでしょうね」と書いているが、iPadにはほかにはない魅力があるのだろう。

 もちろん、ほかのオルタナブロガーもiPad2を入手したようだ。

 坂本史郎氏「坂本史郎の【朝メール】より」は、立て続けにiPad2関連エントリーを書いている。

掲載日 iPad2体験記
4/29 iPad2のカメラ、インパクトでかっ! ヘンガオで家族大笑い
5/2 iPad2がすばらしく進化していて恐れ入りました。サクサクでヌルヌル。
5/4 iPad2+Digital AVアダプタ、HDMI経由テレビ出力は「アリ」です

 iPad2はiPad2のカメラ、インパクトでかっ! ヘンガオで家族大笑いに書かれたカメラ機能はもちろんのこと、iPad2がすばらしく進化していて恐れ入りました。サクサクでヌルヌル。で書かれたように、「期待を上回るウェブアクセスのサクサク感」に感動を覚えるようだ。「指でのスクロールの自然さもすごいです。ヌルヌルというか、すばらしい質感を持っています。ちょっと使った後にGALAXY Tabに戻るとガクガクでとてもがっかり」するという。

 その一方、大木氏はiPad2のカメラは、期待してはいけないで、「ビデオカメラとしては全然問題ないのですが、写真を撮影するためのカメラとしては、まあそこそこ、といったところ」と評価している。確かに、「これを抱えて遊園地で撮影する、なんてのはない」だろうから、デジカメ要素に高度な期待を持つ人は少ないと思われるが。

 iPad2には「フロントにも、バックにもカメラ」がある。大木氏は「建設業界の方にはアリだと思うんですよね。建設現場に行って、進ちょく報告に使うとか。写真を撮って、そのままメール添付で、といった具体ですね」という提案もしている。

 ただし、このカメラには詳細の表記がないという。「カメラの説明を見ても、ビデオの説明ばかり」という。

 それでは、動画はどうなのか。佐藤由紀子氏「海外速報部ログ」はiPad 2とAndroidでビデオ会議してみた様子を報告してくれた。興味深かったのは、「スマートカバー(オレンジ)を三角に折りたたむと、撮影のためのグリップ代わりになって手ブレ防止効果になるなど、このお風呂のふたが意外と便利だ」ということ。お風呂のふたとからかわれたカバー、なかなか使えるようだ。

 進化したように思えるiPad2だが、大きな弱点はそのままだ。それは、伊藤靖氏「メインストリートの動画配信事業者」の祝iPad2発売! Webサイトの動画をiPad2で再生できるようにしようで指摘された、「初代iPad同様FLASHをサポートしていない」ことだ。これは、「配信する企業側にとっても重大な問題」である。それは、動画配信をFlashを使って行っているケースが多いからである。

 しかし伊藤氏は、諦める必要はないとも言う。「iPadやiPhoneで、WebサイトのFLSHA動画を再生することが技術的に不可能なのかというと、決して不可能ではない」からだ。「iPhoneとiPad向けの動画配信に対応したサービスを利用するだけで、問題は簡単に解決」するという。iPad2で動画の再生が可能なWebサイトも紹介されているので、iPad2をお持ちの読者はアクセスしてみるといいだろう。

いま、改めて考える――リスクって?

 「リスクの定義」に違いがあると、「幅・深さ・影響...」などが変わってしまいます。(中略)社内全体で定義を共有するならば、「共通言語」と「小学生にも分かるような」簡単で基本的なことが最も必要と考えています。

 【リスク】「幅・深さ・影響」の定義がむずかしい? 小学生にも分かるようにリスクを「うんち」で説明をするならば・・・:新倉茂彦の情報セキュリティAtoZ


 震災以降リスク管理の必要性が語られている。1番大きいのは、原発事故関連のものだ。しかしここにきて、ソニーの情報漏えいが大きく取り上げられた。新倉茂彦氏「新倉茂彦の情報セキュリティAtoZ」の【もしも】ソニーの7700万人漏えい事件で外部攻撃がなく、内部が関与していたとすれば・・・では、「今回の事件は、外部のハッカーに狙われたとされています。でもでも逆視点になったとき、もしも内部の関与が何らかの形であったとすれば。。。と、ちょっと思った」として、考察を加えている。

 この事件は、決して他山の石ではない。新倉氏は「他の企業でも業態でも関係なく発生することであると言いたい」と述べている。今回の情報漏えいがどこからのものにせよ、「人が作り、人が働き、人が管理し、人に管理され。。。人間ならば誰しも間違いや勘違いがあります。セキュリティ事故でも悪意なき『うっかり』などが圧倒的に多いのです。もっと人に注目をしてほしい」と指摘しているのだ。同時に「真相はハッキリしないままに終わってしまうのでしょうね。今回も。。。。」という懸念も表明しているが……。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ