国際宇宙ステーションから撮影した地球の高精細映像を提供へ カナダ企業が発表

国際ステーションの外側に設定した高精細カメラによる地球の動画をほぼリアルタイムで提供するサービスが、2012年半ばにスタートする。Google Earthのように地上の建造物まで確認でき、YouTubeのように検索したり早送りで再生することも可能。

» 2011年06月27日 10時40分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 国際宇宙ステーション(ISS)から地球を撮影した高精細の動画をネットで提供する計画を、カナダの新興企業UrtheCastが6月23日(現地時間)に発表した。サービスは2012年半ばにスタートする見込み。

 UrtheCastはロシア連邦宇宙局(Roscosmos)と提携し、ISSのロシアのモジュールの外側に2台の高精細カメラ(英Rutherford Appleton Laboratories製)を設置する。これらのカメラで撮影した動画や画像のデータは圧縮されて地上の複数のステーションにダウンリンクされ、ほぼリアルタイムでUrtherCastのオペレーションセンターに転送される。ユーザーは同社のプラットフォームでこれらのコンテンツを見ることができる。動画のフレームレートは3.25fpsで、Google Earthの画像に匹敵する解像度になるという。つまり、地上の建造物や人の集団も見えるということだ。

 サービスでは地球上の地域やテーマで動画を検索したり、動画を拡大/縮小、巻き戻し/早送りすることができる。発表文によると、UrtheCastのWebサイトはGoogle Earthのような使い勝手とYouTubeの機能を併せ持ったものになるという。Webサイトのほか、スマートフォン向けのモバイルアプリも準備しており、サードパーティーがUrtheCastのプラットフォーム向けのアプリを作成するためのAPIも用意する。

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