Adobe、Appleの「Final Cut Pro」からのスイッチ促進プログラムを発表

Appleの「Final Cut Pro X」発売を受け、Adobeが競合製品からプロ用「Creative Suite」と「Premiere」への移行ユーザー向け価格半額キャンペーンをスタートした。

» 2011年07月04日 10時09分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Adobe Systemsは7月1日(現地時間)、競合製品ユーザーを対象に、製品価格を半額にする「スイッチ」プログラムを米国で発表した。米Appleが6月21日にプロ向けの動画編集ソフト「Final Cut Pro X」を発売したことを受けたものだ。

 同プログラムでは、米Appleの「Final Cut Pro」あるいは米Avid Technologyの「Media Composer」(いずれもバージョンは問わない)を持っているユーザーが、Adobeの「Creative Suite CS5.5 Production Premium」あるいは「Premiere Pro CS5.5」を購入する場合、価格が半額になる。Creative Suite CS5.5 Production Premiumの価格は日本では26万1450円、Premiere Pro CS5.5は9万8175円。このプログラムは、9月30日まで継続する(なお、日本のAdobeサイトには現在プログラムの説明がなく、今後プログラムを実施するかどうかは未確認)。

 Final Cut Pro Xの価格は3万5000円。後方互換性がなく、旧版にあった幾つかの高機能が削られていることから、Mac App Storeの同ソフトのページに「プロ向けの機能がなくなってしまった」といったレビューが投稿されるなど、一部のプロユーザーから不評を買っている。Adobeはプログラムの発表文で「動画編集のプロは、高性能でかつ既存のコンテンツを利用できるプロレベルのツールを求めている」と語っている。

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