AppleがiOSのアップデートを公開、脱獄ツールに利用の脆弱性に対処

iPhoneやiPadなどに搭載されているiOSのアップデートが公開された。脱獄ツールの最新版に利用されたPDF関連の脆弱性に対処したとみられる。

» 2011年07月19日 07時30分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米AppleはiPhoneやiPadなどの端末に搭載されているiOSのソフトウェアアップデートを7月16日に公開し、深刻な脆弱性に対処した。アップデートはiTunes経由で入手できる。

 同社のセキュリティ情報によると、「iOS 4.3.4ソフトウェアアップデート」はiPhone 3GSとGSMモデルのiPhone 4、iPod touch(第3世代と第4世代)、iPadがそれぞれ対象となる。また、CDMAモデルのiPhone 4向けには「iOS 4.2.9ソフトウェアアップデート」がリリースされた。

 両アップデートとも同じ3件の脆弱性に対処している。このうちCoreGraphicsに関する2件の脆弱性は、いずれもFreeTypeのフォント処理に関する問題に起因する。この問題を突いて細工を施したPDFファイルを閲覧すると、アプリケーションが突然終了したり、任意のコードを実行されたりする恐れがあるという。

 iOSの脆弱性をめぐっては、7月に入って公開されたiPhoneとiPadを脱獄(Jailbreak)させるためのツール「JailBreakMe」の最新版が、PDF関連の未解決の脆弱性を利用していると伝えられていた。Appel専門のセキュリティソフトメーカーIntegoによれば、Appleが16日にリリースしたソフトウェアアップデートは、この脆弱性に対処するものだという。

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