IBM決算、WebSphereやSystem zが好調で増収増益

IBMの4〜6月期決算は売上高が12%増、純利益が8%増と好調で、同社は通年の利益目標を上方修正した。

» 2011年07月19日 07時55分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米IBMが7月18日(現地時間)に発表した第2四半期(4〜6月期)決算は、売上高が前年同期比12%増の266億7000万ドル、純利益は同8%増の36億6000万ドル(1株当たり3ドル9セント)だった。1株当たり利益はThomson Reutersがまとめたアナリスト予測の3ドル3セントを上回った。

 営業利益は11%増の38億ドル、粗利益率は0.9ポイント増の46.4%だった。

 地域別では、北南米地域の売り上げは10%増(為替影響を排除しても8%増)の112億ドル、EMEA(欧州・中東・アフリカ)地域が16%増(同3%増)の86億ドル、アジア太平洋地域が14%増(同3%増)の62億ドルだった。BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)での売上高は27%増加しており、売上高全体に占める新興国の売上高は22%になった。

 部門別では、テクノロジーサービス部門は11%増の102億ドル、ビジネスサービス部門は9%増の49億ドル、ソフトウェア部門は17%増の62億ドルだった。ソフトウェアではWebSphereが特に好調で、前年比55%増だった。ハードウェアを扱うシステム&テクノロジー部門の売上高は、System zが61%増と好調で、17%増の47億ドルだった。

 サミュエル・J・パルミサーノ会長兼CEOは「われわれの長期戦略に基づく投資が奏功し、第2四半期も力強い業績を発表できた。ハードウェア、ソフトウェア、サービスの売り上げがそれぞれ2桁成長だ」と語った。

 同社はこの堅調な業績に基づいて、2011年通年の非GAAPの1株当たり利益目標を従来の予測の最低13ドル15セントから最低13ドル25セントに引き上げた。

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