Google+は気持ちイイのかワルイのか?オルタナブログ通信(2/3 ページ)

» 2011年07月23日 10時00分 公開
[森川拓男,ITmedia]

気持ち悪いGoogle+?

 いつのまにか起動してこっそり待機してるんです。

 Google+のちょっと気持ち悪いところ:海外速報部ログ


 いま注目なのは「Google+」だろう。しかし、佐藤由紀子氏「海外速報部ログ」はGoogle+のちょっと気持ち悪いところで、「モバイル版Google+が、ちょっと気持ち悪い」という。佐藤氏は「アプリをこまめに終了させるようにしている」のに、いつの間にやら「起動させたおぼえのないGoogle+の『UploadServcie』がこっそりリストに入ってる」という。さらに、モバイル版Google+のカメラアイコンで撮影してそのまま『Post』した写真が、端末側のどこに保存されるのか分からなかったり、知人の自宅の電話番号まで見えちゃったり、といったあたりが「ちょっと気持ち悪い」らしい。

 Google+で特徴的なのはサークルだろう。佐藤氏のFacebookにはGoogle+の「サークル」を先取りするチャンスがあったによると、「『サークル』は、Google+プロジェクト始動よりずっと前に、同社のポール・アダムスさんが発表した実生活とFacebookの友達とのギャップについての考察に基づいている」という。それは公開されたものだったので、賢いFacebookの技術者がアイデアを先に取り込んじゃう可能性もあったはずだ。だが蓋を開けてみたら、「Facebookのグループは根本的なところがサークルとは違っていた」という。佐藤氏は、「次は『両方に投稿できるツール』とか『両方をチェックできるツール』とかがサードパーティーからわらわらと出てくる」と予測する。

 Google+には、ほかのオルタナブロガーも注目している。

 エリック松永氏「"エリック松永の道場破り"」のGoogleのSNS”Google+”が残念な訳は、巨人Googleが、Facebookを意識しすぎているという。「“Google+”はFacebookのかゆい所に手が届くさまざまな工夫」が見られるが、「あくまでFacebookの改良である点以上に、Googleらしいサービスになっていない所が残念」だと指摘。「一度、Facebookを忘れ、ゼロベースでGoogleならではのSNS作ってもらえませんか?」と提言している。

 面白いのが、吉政忠志氏「ベンチャービジネス千里眼」が紹介したGoogle+のフォロワー数、トップはFacebookのザッカーバーグCEOという事実。「このレベルになると、人脈ではなく、人としての勢いとか、知名度とか、高感度とかの芸能人力を測る指標にかなり近くなると思いますが、やっぱりという結果」になってしまうのは仕方がないのだろうか。

Facebookで成功するには?

 数少ない成功事例を見せていただいて感じたことは、「成功事例は極端に少ない」ということです。

 小さな会社では、Facebookで成功している例は極端に少ない:走れ!プロジェクトマネージャー!


 Google+のライバルFacebookに、未来はあるのだろうか。

ブロガー ブログ Facebookの未来を独断予想
エリック松永氏 "エリック松永の道場破り" エリック松永の右脳で考える“5年後のFacebook”
斉藤徹氏 In the looop ITプラットフォームの変遷とポストFacebook時代を考察する

 斉藤氏によれば、現在は「モバイル・インターネットの時代」の真っただ中ということになる。現実はどのように進んでいくかは別として、エリック松永氏の言うように、「これからのインターネットサービスはユーザ自身が創っていく時代」だというのは正しい見方ではないだろうか。

 未来はともかく現在はどうかというと、Facebookのビジネス活用が盛んに提唱されている。しかし、八木宣成氏「Tribal Marketing Lab.」の時代はソーシャルグラフ活用へ 〜 Facebookのソーシャルグラフを活用したプロモーション事例が興味深い件で紹介された成功事例もあるものの、大木豊成氏「走れ!プロジェクトマネージャー!」の小さな会社では、Facebookで成功している例は極端に少ない #asacafestudyで指摘されたように、「成功事例は極端に少ない」のが事実だ。

 確かに、大きな予算と人員を使うことが可能な大企業ならいざしらず、「中小、あるいは零細で、そんなに時間をかけられる会社は少ない」だろう。「ソーシャルメディアは宝くじではない」ので、「運で決まるものではない」し、「何かの確率で決まるものでもない」。コメントにも書かれたように、目的と対象をしっかり見極めて活用することが大切なのだ。

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