DigiNotarの証明書を使ったデジタル署名入りのPDFファイルをReaderとAcrobatで閲覧すると、警告メッセージが表示されるようになる。
オランダの認証局DigiNotarの不正証明書発行問題で、米Adobe Systemsは9月13日、PDF文書で使われているDigiNotar関連の電子署名を失効させる措置を講じた。
この措置はAdobeが9日のブログで予告していたもので、信頼できる認証局を認定する「Adobe Approved Trust List」(AATL)からDigiNotar関連の認証局を削除した。PDF閲覧・編集ソフトのAdobe ReaderとAcrobat X(version 10.x)では自動的に同リストが更新される。
これにより、DigiNotarの証明書を使ったデジタル署名入りのPDFファイルをReaderとAcrobatで閲覧すると、警告メッセージが表示されるようになる。DigiNotarは主にオランダで営業しており、同国政府関連の文書にも影響が及ぶとみられる。
Adobeは、ReaderとAcrobatのバージョン9.xについても、今後の更新版でAATLの動的なアップデートに対応させる方針。ブログでは当面の措置として、手動でDigiNotar関連の証明書を失効させる方法を紹介している。
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