「Chrome Remote Desktop BETA」をインストールしたWindows、Mac、Linux(とChromebook)で、ブラウザ内のリモートデスクトップから他のPCを操作できる。
米Googleは10月7日(現地時間)、Webブラウザ「Google Chrome」経由でのリモートデスクトップ操作を可能にするChromeの拡張機能「Chrome Remote Desktop BETA」を公開した。
リモートデスクトップは、ネットワークに接続されたPCから他のPCを操作できるようにする技術。Chrome Remote Desktop BETAは、ChromeブラウザをインストールしたWindows PC、Mac、Linuxと、Chromebookで利用できる。Chrome上で生成するワンタイムのアクセスコードを入力することで、リモートのPCに接続し、操作できる。
Googleは、「リモートITヘルプデスクでの利用が考えられる」としており、企業ユーザーを意識しているようだ。同社はChromebookの企業採用の拡大を目指し、「Chromebooks for Business」プログラムを提供している(日本は対象外)。
Chrome Remote Desktop BETAをインストールすると「新しいタブ」にアイコンが表示されるのでこれをクリックし、他のPCからのアクセスを許可するための設定を行う(この作業は最初の1回のみ)。
アクセスされる側のPCでは、「このパソコンを共有する」をクリックし、12桁のアクセスコードを生成する。このコードはワンタイム(1回の接続でのみ有効)で、一旦接続を切ると再度生成する必要がある。
アクセスする側のPCでは、「共有したパソコンにアクセス」をクリックして表示される画面でアクセスしたいPCのアクセスコードを入力する。
これで、アクセスする側のPCのChromeブラウザのタブ内に、アクセスされたPCのデスクトップが表示される。米MicrosoftのRemote Desktop Protocol(RDP)などと同様に、リモートPC上でのエクスプローラやアプリの操作ができる。新規ファイルの作成や、テキスト入力なども可能だ(日本語入力メソッドが異なると日本語の入力はできないようだ)。
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