Adobe、ReaderとAcrobatの定例アップデートを予告

定例アップデートは米国時間の1月10日に公開する予定で、2011年12月に発覚した脆弱性を含め、複数の深刻な脆弱性に対処する。

» 2012年01月10日 07時30分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Adobe Systemsは、Adobe ReaderとAcrobatの定例アップデートを米国時間の1月10日に公開する。6日の事前告知で明らかにした。

 それによると、定例アップデートの対象となるのはAdobe Reader/Acrobat X(10.1.1)および10.xまでのバージョン(Windows/Mac向け)と、9.4.7までのバージョン(Windows向け)、9.4.6までのバージョン(Mac向け)。複数の深刻なセキュリティ問題に対処する予定で、2011年12月に発覚し、標的型攻撃にも利用されていた脆弱性の修正も盛り込む。

 この問題でAdobeは12月に、Windows版のAdobe Reader/Acrobat 9.xを対象とした臨時アップデートを先行公開し、U3Dコンポーネントなどのメモリ破損問題に起因する脆弱性に対処していた。一方で、Reader/Acrobat Xではセキュリティ機能の「Protected Mode」と「Protected View」で攻撃コードの実行を回避できるとみて、脆弱性の解決を今回の定例アップデートに持ち越した。

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