フロッピーディスクケース、生まれ変わるオルタナブログ通信(2/3 ページ)

» 2012年04月21日 12時00分 公開
[ITmedia]

入社式・入学式での言葉を覚えているか


 研修講師の田中淳子氏「田中淳子の”大人の学び”支援隊!」が新入社員研修。昭和VS.平成。で、「2012年度新卒・新入社員研修。私にとっての第一弾が終了」したときの様子を書いている。「10年くらい前から新入社員の反応がどんどん薄れていき、話しかけても無表情、聞いているのかいないのか分からないという現象があちこちで散見され」ていたが、「今年は全くその心配はなく、冒頭からよく反応があり、コミュニケーションがうまく図れ」たという。

 一方、ジェネレーションギャップも感じたようだ。筆者はいまだに強烈な印象を残している9.11について、「今年の新入社員にとって、『9.11』は、私にとっての『あさま山荘』くらいに、なんだかよく分からない出来事なのかもしれない」というのである。ときの流れは早いものだ。あの3.11からも1年過ぎてしまったのだから。

 新入社員には、その前に入社式という一大イベントがあった。各社代表よりさまざまなメッセージが贈られており、吉政忠志氏「ベンチャービジネス千里眼」が主要IT各社の新入社員向けメッセージ(1行でまとめたバージョン)で主だった企業のものがまとめている。

 吉政氏は、「皆さんは入社式での言葉を覚えていますでしょうか?」と問いかける。「社会人になって最初に頂いた言葉ということもあるので、覚えている方も多いのではないでしょうか?」と。

 しかし「覚えていない」という人が、実は多いかもしれない。そこで読んでほしいのが、小俣光之氏「プログラマー社長のブログ」の理解できない、納得できないからこそメモを取る!だ。「理解できない内容や、納得できない内容の言葉こそ、きちんとメモなどで記録しておくことが大切で、そうすることによって、『なぜだろう?』と考え続けることができ、自分の幅が広がっていくのではないか」という。なお、小俣氏は続く話として、高校入学式:式でメモを取るのはNGなの??素敵な校長先生を書いている。

 子供の入学式でのこと。校長先生の話をiPhoneでメモしていた小俣氏は、「このような場でいつも感じるのが、メモを取っていない(取る雰囲気でない?)こと」だと記す。「人は悲しいことに、ほとんどの言葉を記憶できません。誰かに言われると思い出せることも多いのですが、まっさらの状態で『あの時の言葉は?』と聞かれても、ほとんど思い出せない」という。ならば、忘れてしまう「前にメモを取っておくしか残す方法はない」。

 素敵な校長先生では、「生徒達には、小林秀雄の言葉を借りて、『気持ちは言葉にしなけれ伝わらない 言葉は文字にしなければ忘れてしまう』と気持ちを伝えたり、感じたことを自分の中に残すにはメモを取ることが大切だと伝えて」いるという校長先生からの返事を紹介している。校長先生の言葉、そして小俣氏への対応には、ビジネスマンも得るものがあるのではないだろうか。

 島田篤氏「誰がためにITはある?」は新社会人のころからやっておけばよかったことで、「十数年前社会人としてデビューしましたが、そのころからやっておけばよかったことを、新社会人に向けて残したい」という。それは「勉強」だ。「社会人になってから勉強をすることが少なくなって」しまうが、「勉強を止めることは成長を止めること」である。島田氏は「この先長い社会人人生を生き残るためにも、常に勉強し続けること」を薦めている。

 新生活を始める人へ「あせらない、あせらない」という言葉を贈るのは、柳下剛利氏「Power to the People」のあせらない、あせらない - オルタナトーク 新社会人諸君!だ。「なかなか難しいことだとは思うのですが、朝早く起きて行動するようになると、心の余裕もできて、よりアグレッシブな生活ができるのではないか」という。「心の余裕がなくなって」はもったいない。心の余裕を持った生活を送るように心がけてみよう。

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