バブル時代に建てられた公共の多目的ホールは、素晴らしい設備の整ったところが多く、驚かされることがあります。(中略)しかし、先日初めて使ったホールで、あまりの管理の悪さに愕然としました。
心の余裕を持つためには、素晴らしい音楽に触れるのもいい。CDなどもいいが、やはり生演奏に勝るものはない。永井千佳氏「永井千佳の音楽ブログ」のお金があるから作ってはみたものの・・・ ホールは管理が命では、「バブル時代に建てられた公共の多目的ホールは、素晴らしい設備の整ったところが多く、驚かされること」があると紹介。「例えば、200人もはいればいっぱいのホールに、600人以上のホールに置くような高価で巨大なコンサート用グランドピアノが鎮座している」という。
だがしかし……。
永井氏はとあるホールのピアノの管理の悪さに愕然としたという。「信頼しているM調律師にお願いしたところ、私がホールに着いたとたん『これ相当ダメです』」と言われたそうだ。楽器はデリケートなもの。湿度などちょっとした変化でも、音程が狂って美しい音色が聞けなくなる。調律師が「これ相当ダメです」というのだから、ピアノはどのような状態だったのか。結局、「コンサート後半はみるみるひどい状態」になってしまったという。いくら名器であっても、状態が悪ければどうしようもない。なぜこんなことになってしまったのか。
「ホールというのは建てた後が大変で、ほんとうに管理に手間や経費がかかる」のだが、「バブル期に建てられたホールは、『とりあえず分からずに急いで作ってしまった』もの」が多く、「建ててはみたけれど管理しきれない、という現状」とのこと。「入れ物だけ素晴らしくても、良い楽器だけ購入してもダメで、その管理が大事」なのだ。「音楽ホールというものは、やはり『管理を買うもの』なのだ」。
永井氏は音楽ホールや楽器について書いているが、別のことにも当てはまるような気がする。
以上、4月5〜11日にかけてオルタナティブ・ブログへ投稿されたエントリーの中から、筆者が気になったものをいくつか選んで紹介させていただいた。本稿からオルタナティブ・ブログに興味を持たれたならば、ぜひほかのエントリーにも目を通していただきたい。どこから読めばいいか分からないという読者は、オルタナティブ・ブログの歩き方というナビゲーションページも、活用していただきたい。
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