iOS 6にはYouTubeアプリなし――Appleが認める地図に続く“Google離れ”

Appleが「YouTubeのライセンスが切れるので」次期モバイルOSにはYouTubeアプリをプリインストールしないことを明らかにした。

» 2012年08月07日 08時29分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]
 youtube 現行iOSには「YouTube」アプリがプリインストールされている

 米Appleの次期モバイルOS「iOS 6」には米Google傘下のYouTubeのアプリがプリインストールされないと、米The Vergeをはじめとする多数のメディアが報道した。8月6日(現地時間)に開発者向けにリリースされたiOS 6のβ4にYouTubeアプリが入っていないことから明らかになり、米Appleがメディア向け声明文でこれを認めた。

 Appleは今秋リリース予定のiOS 6で、これまで採用してきた「Google Maps」に代えて独自の地図サービスを提供する。YouTubeアプリの排除は、Appleの新たな“Google離れ”の動きとみられる。

 iOSには、2007年の初代iPhone発売当初からYouTubeアプリがインストールされてきた。このアプリは、YouTube APIを使用してAppleが制作したものだ。

 Appleは「iOSにYouTubeを含めるライセンス期間が終了した。ユーザーはWebブラウザのSafariでYouTubeを利用できるし、Googleは新しいYouTubeアプリをApp Storeに登録する見込みだ」と語った。

 YouTubeの広報担当者はメディアに対し「われわれはAppleと協力し、iOSユーザーに最上のYouTube体験を提供しようとしている」と語った。

 ユーザーにとっては、Googleが頻繁にアップデートするであろうGoogle純正のYouTubeアプリを利用できることになり(従来のiOSアプリはあまりアップデートされない)、Webからも従来通り利用できるので、かえっていい話かもしれない。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ