ネオジャパンはHTML5を採用したグループウェア新製品「desknet’s NEO」を発表した。
ネオジャパンは10月10日、グループウェア「desknet’s」の後継となる新製品「desknet’s NEO」を発表した。HTML5の採用により直観的に使えるインタフェース、大幅にブラッシュアップした25種類のグループウェア機能など、全面的に機能を刷新。コミュニケーションを活性化する社内ソーシャル機能、災害時に備えた事業継続ポータルなど新機能も搭載し、「10年使い続けられる製品」に仕上げたという。2012年12月から発売する。
「desknet’s」は、2002年のバージョン1発売当時から累計276万ユーザーを数えるグループウェアの代表的な製品の1つだ。ただ今回の「desknet’s NEO」はその最新バージョンではなく「後継製品」という位置付け。従来製品の特長はそのままに、スケジュールや電子メール、ワークフローといった基本機能を根本的に見直し、「改善レベルではなく、それぞれが単独のアプリケーションとしても通用するレベルにまで強化した“グループウェア・アプリケーション・スイート”に仕上げている」(ネオジャパン マーケティング統括部の市村英二氏)という。
特徴は25のアプリケーション全てにHTML5を採用し、直観的に操作できる扱いやすいUIを実装したこと。無駄な画面遷移も削減し、合理的かつ「使って楽しいグループウェアを目指した」という。
例えば「ウェブメール」機能はUIを全面的に刷新。メールのプレビュー、ドラッグ&ドロップによるメール整理など、クライアントメーラーに負けない使い勝手を確保した。「スケジュール・設備予約」も見やすさを大幅に向上。登録インタフェースの改善により、参加者の調整機能、空き設備の検索機能を強化し、予定調整にかかる手間を削減した。グローバルでビジネスを展開する大企業での使用も想定し、時差にも標準対応している。
ワークフローでは、申請内容に応じた申請経路の分岐や、利用者の役割に応じた「ロール」の概念を導入。文書管理でもドラッグ&ドロップによる文書のフォルダ整理、ファイルの一括アップロードなどを実現した他、文書の複数世代管理にも対応するなど、社内の実運用に即した使い勝手の良さを確保した。
一方、desknet’s NEOの目玉と言えるのが社内ソーシャル機能「ネオツイ」だ。グループウェア上に表示される専用画面で自分の意見をつぶやき、リアルタイムに社内で共有したり、特定の相手にダイレクトメッセージを送ったりすることができる。メッセージはブラウザで再読み込みを行うことなくリアルタイムに表示されるため、電子メールよりも手軽かつスピーディな意見交換、情報共有が可能だ。
今回のdesknet’s NEOも iPad、Androidタブレットで利用可能。各画面はタッチ操作を意識し、タブレットでもPCと同じUIで快適に使えるようデザインしている。iPhone、Androidスマートフォン向けの専用UIも用意したという。
価格は100ユーザー当たり50万円(税抜き)からで、オンプレミスの他、仮想環境、IaaS環境でも利用できる。2012年12月のファーストリリースでは、データ管理にSQL Serverを採用した中堅・大規模環境向けモデルを提供。2013年2月にはより低コストで利用できる中小規模環境向けモデルもリリース予定だという。
ネオジャパン マーケティング統括部の市村英二氏は、「HTML5ならではの操作性の良さや、グループウェア・アプリケーション・スイートと呼べるほど大幅にブラッシュアップした機能群の使いやすさは、実際に触っていただければすぐに実感できるはず。グループウェアに限らず、業務現場に浸透させることはシステム導入・運用の1つのハードルとなるが、desknet’s NEOはまさにその点を考慮し、“使わなければ業務が回らないシステム”から“使いたくなるシステム”への脱皮を図っている。業務の効率、モチベーション向上に大きく寄与するはずだ」と話している。
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