Facebookの幹部を務めたこともあるマーク・ザッカーバーグCEOの姉が友達限定で公開したつもりの家族写真が、意図せず広範囲に共有されてしまい、それをTwitterに投稿した人に削除を求める羽目になった。
米Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOの実姉でFacebookの幹部を務めたこともあるランディ・ザッカーバーグ氏(以下ランディ氏)が、意図しない範囲で共有してしまった写真をツイートした人にツイートの削除を求めた。米ブログメディアのBuzzFeedなどが12月26日(現地時間)に事の顛末を紹介し、Facebookのプライバシー設定が複雑で分かりにくい一例としてネット上で話題になった。
始まりは、Twitterユーザーのキャリー・シュバイツァーさんが26日に投稿した1件のツイート(現在は削除されている)。「@randizuckerbergがPokeの家族の反応を公開しています」としてマーク・ザッカーバーグ氏を含む数人が自宅のキッチンとみられるところでスマートフォンを見ている写真を公開した。これに対し、ランディ氏が「どこでこの写真を入手したのでしょうか? 私はFacebook上で友達限定でこの写真を投稿したのですが」とコメントし、削除を依頼した。
シュバイツァーさんが削除した後、ランディ氏は「あなたは写真にタグ付けされている私の姉妹の友達だからこの写真を共有したのですね。謝罪してくれてありがとう。個人的な写真を“ニュース”にしたくないだけなのです」とコメントを返した。
さらに、「デジタルエチケット:友達の写真を公開する場合は必ず許可を得ること。これはプライバシー設定の問題ではなく、礼儀の問題です」とツイートし、そのツイートへの反響を見て「次の私の番組のネタができた」とツイートした(同氏はリアリティ番組のプロデューサーだ)。
Facebookのプライバシー設定に関しては複雑で分かりにくいというユーザーからのフィードバックを受け、Facebookは度々改善を加えてはいる。直近ではプライバシーポリシーの改定に合わせてツールバーにプライバシー設定の確認・変更のためのプライバシーショートカットを設置した。
今回のランディ氏の問題は、写真を友達限定で公開しても、写真に写っている人にタグ付けした場合はタグ付けされた人の友達にも共有されることをランディ氏が把握していなかったことに原因があるとみられる。
Facebookのヘルプには、タグ付けした人の友達と共有したくない場合は、記事の横にある「共有範囲の選択ツール」をクリックして「カスタマイズ」(実際には「カスタム」)を選択し、「タグ付けされている人の友達とイベントのゲスト」ボックスをオフにすれば共有されなくなると説明されている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.