友人が写った写真を無断でSNSに投稿することはマナー違反なのか――。セキュリティ企業の英Sophosがユーザーへのアンケート調査をもとに、そんな問題を提起している。
同社はFacebookのユーザー約800人を対象に、写真やビデオの投稿についてのアンケートを実施した。その結果、90%以上が「自分の写った写真やビデオを友人が無断でFacebookに掲載するのは礼儀を欠く」と答え、「他人の写真を投稿する前に許可を求めるのが礼儀だ」とする回答も83%に上った。「無断掲載は法律で禁止すべき」と考える人も8%いたという。
Facebookには、写真やビデオにタグを付けて友人の名前を登録できる機能がある。Sophosによれば、Facebookが2011年8月に行ったプライバシー設定の変更により、自分の名がタグ付けされた写真が自分のページに表示されないようにすることは可能になった。それでも友人が写真をアップロードするのは止めようがない。
SophosにはFacebookのユーザーから、「写真やビデオのタグ付けは相手の許可を得てからでないとできないようにするシステムをSNSは導入すべき」との意見が数多く寄せられているという。
これについてSophosのリサ・バース氏は、「Facebookは“まず公開して、後から謝る”文化を助長していて、その点を変える様子はない」と指摘。現状では友人が反対するはずはないと思い込んで内輪の写真を公開しているユーザーがほとんどだが、「ユーザーから派生したものであれ、Facebookのポリシーによるものであれ、写真の投稿に関する新しいエチケットを確立すべき」と同氏は提言している。
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